低学年の子供は、予測不能な言動をよくするし、その背景にある理由や動機も、大人からすれば理解が困難なものが多い。
目まぐるしく感情は変わり、時にはそれが爆発し、周囲に結構なインパクトを与えてしまうこともしばしばだ。社会性の発達にも個人差があり、本当にすごく、頭が痛い。
昔は、狭量な話だが、僕より適任な人がいることを言い訳にその人へ任せていた。そもそも何度も白状しているように、僕は子供が嫌いなのだ。
だが、マーフィーの法則かなんなのか、見えざる手が意地でも僕にそこへ携わらせようとしているかのような偶然の連続を感じている。
適任と思っていた人は病気になってしまい離脱したり、代わりにお願いした人は見ていてヒヤヒヤするほどの放任主義だったりで、もういけないと悟ったのだ。
以来がっぷり四つ、日々白髪を爆増させながら、自由奔放・天真爛漫な塊と接し続けている。世のお父さんお母さんを心底尊敬し始めたのも、この頃だ。
荒れた学校を立て直すドキュメンタリーの本にも書かれていたが、まさにガチンコ勝負だ。予測不可能な言動に対し、丁々発止の手を打ち続け、最後は笑顔で帰らせる。
そのためには、まずは何より手札が要る。カードゲームでデッキを組むためには、まずカードを集めなければ始まらないのと同じだ。
だから、そこまで空いてない時間をゴリゴリに投資して、僕は教員の方の心構えから幼児心理学まで、雑多にまとめてなんとか統合しようと四苦八苦である。
そんな日々を送る中で最近凄く強く感じつつあること。それがタイトルにも書いた、「低学年の指導は、観察力をステータスとしたガチンコ勝負」というものだ。
今日はそんなお話を書いてみよう。
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