塾講師と言う仕事は、いわば毎日『単元』をテーマに『プレゼン』をするようなものだ。
となれば、『プレゼン』の仕方を詳しく説明している良書を読み、実践することで、自分の能力を上げることが可能になると言える。
そういう意味で、僕は現状この本が最高だと考えている。
その理由は何なのか?何が書いてあるのか?そもそもTEDって何?
・・・と言うことで、短い文だが、以下続きにまとめてみる。
TEDって何?
詳しい説明は、それがちゃんと述べられているサイトを見てほしいのだが・・
簡単に言えば、様々なテーマについて、決められた制限時間の中、様々なプレゼンターが講演を行うイベント、となる。(厳密には少し違うけど)
発展途上国の支援、難病の理解の浸透、数学におけるアイデア、更には洞窟で暮らす新種の魚等々・・そこで扱われるものは、とてつもなく広い。
そんなプロがひしめくTEDの舞台で、特に賞賛を集めるプレゼンを行う人たちは、一体どんな共通点を持っているのか?
人にメッセージを伝えるコツは何なのか?
そういった疑問の答えを、膨大な調査時間の果てにまとめ上げたのが、さっき紹介した本である。
―と言うことで今日は、特に簡単で効果があるものを、実際に少しだけ紹介してみようと思う。
①ジェスチャーを織り交ぜる。
身振り手振りは、自分たちの想像以上に、聞き手の注目を集め、メッセージを伝える一助になるという。
例えば、ただ口で『武士が世の中に登場し・・』とだけ言うよりも、刀を抜いて構えるポーズを取りながらそう言った方が、印象には残るだろう。
やればやるほどウザがられそうだが、実際は少しくらいやり過ぎくらいでも問題ないのだという。
説明に説得力をプラスしたいなら、一番手頃な方法と言える。
②実際に見せてみる。
TEDのプレゼンは、実はYoutubeなりアプリなりで無料で見れるのだが、自分が伝えたいテーマについての『画像』を見せる人は本当に多い。
正直、これは確かに、と思う。百聞は一見に如かずというのは、時代遅れの格言でも何でもないのだ。
この工夫は、結構やりよう次第で取り入れられるハズ。
例えば、社会の授業をする際は、その人物の画像を引き延ばして印刷して黒板に貼る・・という工夫もいいだろう。(実際反応は良い)
また、地理の授業をする際に、その地域の暮らしを示すにも、画像は効果絶大だ。
やり方次第では国数英理社全てに適応できる、効果絶大のツール。僕も今後、一層取り入れていく所存である。
―この本は他にも、抑揚・間・トークの比率など、専門的だが、簡単で実践的なことが大量に書かれている優れものだ。
読めばすぐに授業がしたくなることは請け合いである。費用対効果は極めて高い。
一見するとその分厚さに面食らうかもだが、案外余白が大きく、画像も多いので、見た目ほど苦労はしない。
人前で話す人にとっては、もはや必読とも言える一冊である。
参考:個人的にオススメなプレゼン。
ついでということで、TEDのプレゼンの内、僕が聴いててすごく勉強になったものを載せておく。(内容だったり話し方だったり)
皆さんの話をより良くする一助になればありがたし。