精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

『説明』のためのインプット方法を考える。

説明をスラスラと行うには、どのように知識をインプットしておくのが良いのだろうか。

 

人によって、『覚えこむまで練習!』とか、『たとえ話を豊富に盛り込む!』とか、色んな方法でこれに立ち向かっている印象だ。

 

今日は何かの参考になればということで、僕なりの『説明をするための』インプットの仕方を、ここで述べてみようと思う。

 

 

 

①『伝えるべきテーマ』をざっくりと確認する。

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いきなり要約や丸暗記から入る方がいるが、ハッキリ言って効率は全然よろしくない。まずは全体をざっくりつかんだ方が吉

 

僕はよく、以下の質問を自分に投げながら、授業の予習を行っている。

 

・何分かかるだろうか?

 

・どこを重点的に伝えようか?

 

・似ている既出の単元は無いか?

 

という感じ。まずはこれらの観点から『指導する内容』をふんわりと考えておくのがベターである。

 

尚、僕はたまに、『一番点数が悪い生徒』と『一番点数が良い生徒』の顔を浮かべながら予習するようにしている。

 

難しすぎず、簡単すぎずというラインを維持するのは、殊の外滅茶苦茶難しいためだ。ぜひ意識してみてほしい。

 

時間はざっくり15分程度でOK。

 

②『様々な情報源を使って』それらを補強する。

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一度『板書』として脳内なり紙なりにシミュレーションしてみると、説明がしっくりこない箇所とかがチラホラ出てくることだと思う。

 

そういう時は、参考書からネットまで、多くの情報源から情報を取捨選択し、補強するのがベター

 

気をつけねばならないのが、特にネットに『わかりやすく解説!』とあっても、自分の腑に落ちなかったら採用してはいけないという点だ。

 

自分が疑念を持ちながら話した内容は、生徒に伝わってしまう。

 

うろ覚えだが、『女子に数学は出来ない』という考えの先生に授業を受けたクラスの女子は、本当に成績が下がる傾向にあったという話さえあるくらいだ。

 

あくまで自分がしっくりくる説明を採用したり、自分にしっくりくる言葉遣いに変えたりといった、微調整も忘れずに行おう。

 

③【余裕があれば】一旦寝かせる。

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原稿を寝かせるという言葉がある。簡単に言えば、自分が仕上げたモノを、時間を空けて見直すというものだ。

 

この効果は絶大で、ついこないだ自分の大学の卒業論文を見返したところ、言葉の稚拙な箇所にいくつも気づいてしまったほどだ。

 

当時はあんなに必死で、毎日推敲したにも関わらず・・・。

 

さて。

 

こういう風に時間を空けたり、対象から距離を置いたりすることで、脳内で何が起こるのか。

 

一息ついていると、脳はいわゆる『緩和モード』なるものに入り、頭に入れた知識の定着を図ってくれるのだという。

 

つまり、無意識下でよりシンプルで効果的な言葉を探してくれたり、気づけていない共通点をつないでくれたりと、そういうことをしてくれているのだ。

 

だからこそいわゆる『ひらめき』は、くつろいでいる瞬間に起きがちだし、寝ている間に夢だって見るのだ。

 

説明の場面に時間的余裕があるなら、日を空けよう。そうでなくても、数分はそこから考えを離してみよう。

 

案外良いアイデアは、集中していないときに湧き出てくれるものである。

 

終わりに。

 

すごく乱暴にまとめると、以下のようになる。

 

・教える単元の全体像を確認したら、複数のソースで説明を補強。ある程度出来上がったら、あえて何も考えない時間をつくる!

 

という具合。この辺りの話は正直まだまだ話したいネタがあるので、いつか近いうちにまた書いてみようと思う。

 

それでは今日はこの辺で。