精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【集団授業における自習】をどう制御するか?

集団授業を実施していると、やはり複数の学校の生徒が1つのクラスに集まる場面が、とても多い

 

これは意外と厄介である。例えば試験週間一つとっても、ある中学校はまだで、ある中学校は真っ最中、ある中学校は終わってる・・なんて場面も散見するほどだ。

 

そんなわけで、全体的には【自習】の時間にせざるを得ない場面も多い。となれば難儀するのが生徒制御である。

 

いやはや。『授業してー』『演習させてー』『提出物やばいー』というリクエストが飛び交う時期は、本気で胃に穴が空きそうだった。

 

色々腐心した結果、最近は『これをしておくのがまずまずかな』という、とりあえずの結論を出せている。

 

何かしらの参考になればということで、以下つらつらとまとめてみる。

 

 

 

ベース:まず何に取り組ませるかを決めさせる→25分をコチラで計り、実施させる

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自分で試しても分かるが、時間制限を設けると、集中モードに切り替わるまでの時間が目に見えて短くなる

 

これは生徒でも同じ。僕は『自習にする』と決めたら、まず最初の1~2分で、各自に取り組む課題を決めさせる

 

その後、『25分でどこまでやるか』をとりあえず決めさせ、あとはこちらで25分計りつつ机間巡視する。

 

25分経過後は、崩壊しない程度に軽く休憩を挟み(3~5分)、授業時間終了までこのサイクルを繰り返す・・という感じ。

 

手軽さで言えばこれが最強であり、僕は演習時間全てのベースをこの形式にしているほどだ

 

だが、意外とやるべきことをすぐ見つけるのは、大人でも難しい。学生ならなおさらであろう。

 

なので僕は、各生徒が取り組むべき内容に難儀していれば、以下のどちらかを提案するようにしている。

 

①復習タイプ:習ったところの問題を『ランダム』に演習

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『単元のまとめ』『力試し』『○年生の復習』といった、習ったことが順不同にまとまっているページ。これを解かせるのがまずオススメだ。

 

やはり、習ったことがバラバラに問われるような演習ほど、アドリブ力が付き、知識の繋がりも生まれ、応用力も付く。

 

入試でもなんでも、習ったことがその順番に出るわけがない。そういう意味でも、演習の仕方に工夫は欲しい。

 

なので僕は、やることが浮かんでいない生徒にはまず、この『問題演習』を提案する。

 

②予習タイプ:自分の言葉でノートをまとめる

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教科書に書いてあることの要約や書き写しは、ハッキリと学習効果が無い!といった意見を最近よく見る。それについては賛成だ。

 

だが、ノートをまとめるという時間は根強い人気があり、また『自学』という課題を終わらせるため、その手法を採らざるを得ない生徒も多い

 

そこで、その折衷案として僕がよく提案するのが、『自分の言葉でノートをまとめる』という方法である。

 

やり方はざっくり以下の通り。

 

・教科書を読むなら読む、説明を聞くなら聞くで、まずはそれに集中。

・インプット終了後、説明や記述を思い出しながらノートに書きだす。

ある程度の書き出しが終わったら、実際に確認。

 

というもの。ただ書き写すより何倍も頭を使う学習法で、効果はかなり高い。

 

特に地理や歴史など、語句や定義がガチャガチャしているものに効き目があると感じる。ぜひ一度実践させてみてほしい。

 

ということで今日もまたニッチなテーマであったが、何か響くことが書けていれば嬉しい。

 

それでは今日はこの辺で。