精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

『新しい単元』を教えるときに心掛けとくと良いことをまとめてみる。

ニーズや学力層で変わってくるが、僕は基本『予習形態』で授業を進めている。そしてはっきりと、復習よりコッチの方が難しいと感じて仕方がない。

 

『一度やったことある!』という経験の有無は、思っている以上にデカい。『未知の単元』の説明で、高い満足度を得るのは滅茶苦茶難しいのだ。

 

―という環境に身を置いているため、結構この辺をテーマに、アレコレと考えている。

 

最近僕なりのアウトラインが固まってきたので、どうせならばとここに書き散らしておく。

 

 

 

①アウトラインを導入で言う。

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聴講側に立てば、『何をやるのか』が分からない状態で説明を聞き続けるのは辛いところがある。

 

ならば、話す側に立った時、それをしないよう気を付ければ良いという論理。

 

例えば英語なら、『今日はこういう意味の英文を読めるようになるのが目標な!』みたいな風に、例文を書きながら言う。

 

社会なら、『今日は四国地方について、主に地形とか産業の目線から考えようぜ!』みたいに言う。

 

アウトラインを示しておくことの効果は、殊の外大きい。授業の枕として、一言挟んでみてはいかがだろうか。

 

②既出の単元との類似点をいう。

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完全に未知のものに取り組むと、その習得はかなりしんどいものだ。生まれて初めて自転車の練習を始めた日々を思い出してみてほしい。

 

しかし、一度自転車に乗れるようになれば、そこからバイクだの何だのの練習に、その経験を活かすことができる

 

つまり、すでに得ている知識や経験をこちらで結び付けてあげれば、理解度や定着度も高まる!という寸法である。

 

すごく身近な例でいえば、『You are ~.』を『Are you ~ ?』にするのと、『He is ~ .』を『Is he ~ ?』にするのは、理屈的には全く同じ、と言う具合だ。

 

また、太平洋側は夏に降水量が多くなるのと、日本海側は冬に降水量が多くなるのは、割とどの地方でもそう、というのも言える。

 

むしろ、生徒自身や周りが気付いていない共通点を見抜き、それを伝えることにこそ、こちらの腕がかかっている気さえしている。

 

説明上手は、案外『共通探し上手』なのかもしれない。

 

③次回授業時の頭に、復習を行う。

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そうやって必死に説明をしても、やはり記憶の定着度は『演習』をさせないと高まらない。

 

忘れかけたくらいの記憶を、思い出そうと四苦八苦。その時、人の記憶は強く脳に残るモノなのだという。

 

復習の内容だが、前回の内容に合致するテキストの例題を解かせてもいいし、自分でプリントを作っちゃってもいい。(僕は作る派)

 

『未履修の単元の指導』は、『確認』までして初めて完了である。ここは強く意識しておいた方がベター。

 

―ということで、意外とシンプルにまとまった今日のテーマ。

 

『予習がどうにも響かないなぁ~』というお悩みを持つ方に響くことが書けていれば嬉しい。

 

それでは今日はこの辺で。