『やる気』というのは扱いに困るものだ。これが無い生徒をその気にさせるのは、湿った薪に火をつけるようなもの。
時間と労力がとてもかかるし、ちゃんと火が付くかもわからない。
とはいえこれを放置すると、やる気が無いから勉強しない、勉強しないから成績が下がる、成績が下がると面白くないからもっとやる気がなくなる・・
という風に、誰も幸せにならないループが完成する。うーん、これはマズい話。
そこで今日は、なるべく即効性があり、かつこちらから手を打てるような方策を調べて試してみたので、ここにシェアしておこうと思う。
①目標をぼかす。
すごく几帳面に計画を作る生徒がいるが、その計画こそが『モチベーション低下』の原因かもしれない。
実は目標はあいまいな方が達成されやすいという。これは僕も同意。理由は、時たま自分に楽なように解釈をし直せるからだ。
『ジョギングを15分!』と書くより、『何かしらの運動を5~15分』と書いた方が、気持ち的に楽なのはお分かりいただけると思う。
実際、目標とかノルマとかを設定する際、あえて『ふんわりと』したものを作るようアドバイスすると、少しは抵抗なく取り組むような手ごたえはある。
カッチリしたものを示したくなる気持ちをこらえて、ファジーな目標を作ってあげよう。
②『ペアプレッシャー』を使う。
クラスに居る『やる気がある生徒』と、少しモチベーションが下がってる生徒の席次を、なるべく近づける。これだけでいい。
『頑張って!』と言われるより、『みんなできたから、頑張って!』と言われた方がなんか心に刺さる感じに似ている。それを利用するのだ。
攻撃的な生徒でない限り、黙々と取り組む人間の横に置くと、その生徒も必死に取り組むようになる。(これは実際にそうだった!)
一番使いやすい手の一つ。オススメである。
③目先の授業など、短時間のやる気復活で良いのなら・・
この記事の内容が参考になる。
内容はシンプル。
背筋を伸ばして全身に力を入れつつ腕組みしながら拳を握る
-するとマジで気分が高揚するから不思議なものだ。手軽さならダントツ。一度試してみてほしい。
ということで難儀なテーマにしては記事があっさりまとまったが・・
科学的には、『やる気があるからやるんじゃなくて、やってる内にやる気は出てくるからいいからやれ!』という説もある。
意外とシンプルな論理でこの辺はまとまるのかもしれない。
何かしらの参考になればありがたし。