今日は完全に『指導』全振りのお話。
色々な視点から物事を考えろと言われるが、ぶっちゃけ想像の中で視点を変えるより、得たい視点側の経験を積む方が早い。
そしてこれは、ある単元を教える際、自分なりの『ツボ』、つまり『キーポイント』が見つからないときに有効である。
―出だしがめちゃんこ抽象的になったので、早速本編に入っていこう。
教えどころが分からないなら、問題を作ってみよう。
『一体どこを強く押して指導すればいいのか?』というのを頭の中で、かつ教える側の視点だけで考えるのはかなり難しい。
では生徒にきけばいいのかと言われれば、『何が分からないのかワカラン』というケースが圧倒的多数であるため、悪いが参考にはなりづらい。
―となれば、意外とそれに関する問題を"作ってみる"のはすごくヒントになることが多い。
では、以下実際の具体例である。
具体例1:英文法の場合。
こないだ、中2の英語で接続詞を教えようと準備をしていたのだが、そこではたと困ってしまった。
教える際の『セールスポイント』が見つからないのだ。どこを取り出してもパンチが弱く、決定打にかける。
しばらく考えてみたが、どうにも閃かなかった。そこで、『自分なら』どういう問い方をするかという観点を得ようと、問題を作ることに決めたのだ。
すると、色々と見えてくるものがあった。
『,のある無しで接続詞の位置が変わるから、並び替えをたくさん出そうかな』
『Ifのなかは未来のことでも現在形ってルール、定着率悪そうだから出してみよう!』
とかそんな感じ。つまり、問題作成側から見て魅力的なポイントこそ、教えるときのセールスポイントになり得るわけだ。
ここでヒントを得て、授業はつつがなく終了。反応も、贔屓目に見ても悪くはないと感じる。
具体例2:読解問題の場合。
読解問題を考えるときは、国語ないし英語の慣れが必要であるが・・。基本原則は、『主観的』な読み取りでは当たらない問題、となる。
つまり、いい加減なところから、『俺はこう思うから正解はコレ!』と作ることができないのだ。
この目線を持つと、読み取りに必要なポイントが浮き彫りになってくるから面白い。
接続詞の直後とか、言葉を変えて繰り返し出てくる言い回しとか、そういうところを問わざるを得ないのだ。
読解問題のツボに悩んでいる人は、是非とも試してみてほしい。
―ということで今日はなかなか時間が取れず、手短目に終わろうと思う。
色んな視点を持て!というのは、口で言うよりはるかに難しい。となれば、身体でサクッと覚えてしまえばいい話だ。
何かの一助になればありがたし。では今日はここまで。