さてさて。ウダウダと書いてきたが、つまるところ『結局何をすれば成績が上がるんだよ?』ってことにこの記事で突っ込もうと思う。
勿論、ただ方法論を書くのは簡単で、『マッチョになりたきゃベンチプレスやれ!』というのと等しい。
だが、学習においてはその他の要因が密に絡まりあっており、シンプルな方法論に落とし込むのは、いうなれば危険な側面もある。
しかし今回はそういう枝葉末節を省きに省き、誤解も反論も生まれまくるのは承知の上で、今日は『成績を上げた講師』の共通点をまとめていく。
もしかしたら自分が行っていること、信じていることと間反対のことを言うかもしれない。まぁ、それもまた一興と言うことで、前向きに考えてみてほしい。
では、以下続き。
①とにかく問題演習量が多い!
成績を伸ばす講師は、とにかく生徒に問題を解かせまくる。説明は最小限にし、雑談も数分で終了。
実際『模試』は科学的にも効果が高い学習法であり、これの比率が高い時間で成績が上がるのは、ある種当たり前の話でもある。
僕自身も、生徒の成績が上がった時は、とにかく問題を解かせることに成功したパターンが大半だ。
逆に、授業進度や、試験範囲の兼ね合いで、演習が不足してしまったときは点数が低くなる傾向にあった。思い返せば申し訳ない。
説明も雑談も別に否定はしないが、問題を解かせまくるのが成績アップの近道だ。これは肝に銘じよう。
②『努力』を褒めまくる!
『才能』を褒めると学習に悪影響があるらしいが、『努力』を褒めると良い循環が生まれるという。
実際の授業の様子をたまに観察すると、成績を上げる講師は、ナチュラルに『努力』を褒めている。
『ちゃんと式を直したね!』とか、『おぉ、満点とかお前は神か!』みたいな。歯が浮くようなセリフだが、言われたらやはり嬉しい。
僕自身は褒めて伸びたというより、反骨心で頑張ったタイプなので、褒めるというアクションが難しいのだが・・
言葉のストックは日々身に着け、増やそうと思う。
③反復練習をさせる!
一度の学習で全てを記憶できるヤツは、先天的に特殊なケースを除いてこの世にいない。
となれば、如何に繰り返しをさせるかがカギとなる。点数の伸びが良い子は、本当に反復に対して素直だ。
だが、ここをめんどくさがらせずに行える生徒は稀。自学で埋めてくることに期待するべきではなかろう。
そういう反復をサボりがちな生徒を見逃さず、完遂させるのが上手な講師ほど、成績をガンガン上げている。
その方法は様々で、ちょっとスパルタ方式だったり、モチベーションを高めるトークをしたり、何かしらの褒美やペナルティを用意したり、である。
或いは達成を一緒に喜ぶ、という方法もみた。ここは生徒との関係性や自分のキャラと押引きしつつ、試す必要があると思う。
④演習中にサボらない。
生徒が演習中の態度も、学力の増減に大きく関係する。
例えば、自分が懸命に問題を解いている横で、スマホをいじられたらどうだろうか。僕なら確実にやる気が失せる。
真面目な講師は、生徒が解くまでじっと見ていたりもするが、実は僕はそういう監視が苦手。
落としどころとして、僕は以下のどれかを、生徒が演習中に行っている。
1 ちょこちょこノートを確認。間違っているところみて、説明を考える。
2 (集団なら)机間巡視し続ける。
3 (個別なら)一緒に同じ問題を解いてみる。
要はコチラが退屈してるオーラを出さなければいい。自分の様子にも気を配るのは、とても大切だと思う。
―ということで、意外と要素は少なく、シンプルにまとまってしまった。
ただ成績アップと一口に言っても、その時々のテストの難度や、生徒の生まれつきの特性、気分など、その他の要素はあまりにも多い。
なので上記の全てを行ったら確実に成績は上がる!なんて言えないが、上記の全てがない授業では確実に成績が下がるとは言える。
色々思うことはあるだろうが、今日はとりあえずこの辺で。