テスト前の休日は、成績が悲惨なそれにならないようにする最後の頼みである。
しかしこれも、使い方を間違えれば、ただ無駄な時間を大量に費やして終わる。出来ることなら、より効率的に活用したい。
ということで今日は、僕なりのテスト前の休日、そのオススメの過ごし方をシェアしてみる。
- 導入:大切な心構え。
- 効率的な集中維持の方法・『ポモドーロ・テクニック』
- 数学の公式の暗記などにオススメ・『10秒休憩法』
- 記憶をより強く残したいなら・『ミニクイズ&人に説明するつもり法』
- ガッツリ疲れたときは、素直に休息を取るべし。
導入:大切な心構え。
まず"考えてはいけない"ことなのだが、『今日は10時間もある!』みたく、時間がたっぷりあるような思い込みはかなり危険だ。
『パーキンソンの法則』という言葉がある。『与えられた時間に応じて、タスクの総量は膨らんでいく』みたいな意味だ。
簡単に言えば、『この仕事を終えるのに1時間使おうと思ったら、本当に1時間掛かる』みたいな意味だ。
例えそれが15分程度で終わるものでも、である。
また、人間の脳みそは、長時間ぶっ続けで集中できるようにはできていない。8時間勉強したぜ!みたいなセリフは、実際大半嘘か勘違いだと言える。
まずはこの辺のことをしっかり頭に入れた上で、事項からの話を読んでほしい。
効率的な集中維持の方法・『ポモドーロ・テクニック』
この本↓を読んでこの方法を知ったのだが、僕は基本何かの作業時、このテクニックを必ず使っている。
やり方は簡単だ。
タイマーを25分にセット。その間は、自分が決めたことに打ち込む。
↓
タイマーが鳴ったら、5分は休憩を挟む。
これだけ。注意点として、この休憩中にゲームをしたり読書をしたりすると、頭に入れた知識が薄れるのでやめた方が良い。
例えば軽い運動やストレッチ、水分補給など、なるべく頭を使わない時間を間に挟むのがオススメだ。
この方法は、例えば埋まっていない提出物を急ピッチで仕上げるといった、ノルマがハッキリしているタスク向けである。
大体2~3セット(75分程度)は集中が続いてくれるので、多量の作業をこなせる素晴らしい方法である。
数学の公式の暗記などにオススメ・『10秒休憩法』
これまたこちらのブログから引用。僕自身も試してみて、確かに頭に残る率が高いなぁ~と感じている方法の1つ。
簡単に言えば、
何かを習得したければ、10秒集中して取り組み、10秒休む・・を繰り返そう!
みたいなノリである。ただしこれは、利き手と逆でタイピングをするといった技術の練習なので、そのまま学習に落とし込むのは難しいと思う。
生徒に実践してもらったり、僕も試したりで落としどころを探っているところだが・・
今のところ、『5~6分程度の学習→30秒の休憩』の繰り返しがしっくり来ている気がする。
公式の応用にまで手を出すのは難しいが、基本事項の暗記ならば手っ取り早い技である。
記憶をより強く残したいなら・『ミニクイズ&人に説明するつもり法』
基本、何かを『思い出す』という作業は、全勉強法の中で最も知識を定着させるものの一つだという。
だからこそ、僕は学校のワークをさっさと赤字でもなんでもいいから埋めて、それを何度も何度も口頭でテストする勉強法が良いと考えている。
最初から『書ける』レベルを自分に課すとイヤになる。だからまずは、『言える』を目指す方が絶対にラクだ。
これを繰り返すだけでも社会・理科の単純な問題は解けるが、少しひねられると対応が難しくなる。
そういう時は逆に、『答えを見て、語句を説明する』というのを人に言うつもりで行うのがオススメだ。
例えば、『藤原道長』ってどんな人?と自分に問う感じだ。関連知識が全て頭に入るのでオススメである。(しんどいけど)
基本これらの2つの方法を繰り返せば、かなり強い知識を作ることができる。
謎に凝ったノートを作ったり、ただ教科書を流し読みしたりする時間は、さっさとこちらにシフトするのが絶対に良い。
ガッツリ疲れたときは、素直に休息を取るべし。
こまめに休憩を挟んでも、ポモドーロ・テクニックを3~5周も回せば確実にヘバる。それは僕も同じだ。
こういう時は、素直にガッツリと休息を入れる方が良い。このタイミングなら、別にゲームや漫画に興じてもOKである。
だが、きちんと制限時間は設けよう。でなければ、ずるずると引きずり、貴重な時間が消えていく。長くとも90分以内に留めるべきだ。
さて。オススメの休息法だが、僕は『昼寝』か『散歩』を推す。
詳しく書いたら滅茶苦茶長くなるので一部割愛するが、昼寝は集中力回復と記憶定着を同時に出来る優れものだ。(寝すぎることもあるけど)
コーヒーをグイっと飲んでから、15~20分程度寝る『コーヒーナップ』だと、目覚めもスッキリでオススメ。
また、散歩も集中力回復とストレス解消に効果的だし、クリエイティブなアイデアが出やすくなるという恩恵もあるので、積極的に取り入れたい。
学習法と休息法。これらを組み合わせて、休日に猛烈な勢いで勉強してみよう。
―ということで、まだ試験週間に間に合うのなら、ここに書いたことをネタに生徒に話してみてはいかがだろうか。
そんな提案をもって、今日はここまでとする。