今日は今まで以上に、何言ってんだコイツみたいな話を書いてみる。
僕らの生業である授業というのは、悪く言えば工夫をしない限り一方通行で、マンネリズムを生みがちだ。
どんなに素晴らしい説明をする講師でも、『今日の説明も素晴らしいんでしょハイハイ』と、謎の飽きが来ることが多い。
となれば、時たまそれらをぶっ壊すスパイスを、意識して加えていく必要があると言える。
そのヒントは、『現状(≒コンフォートゾーン)』の外にあることが大半だ。自分のマンネリ打破のため、他の人の授業を取り入れても、なんか微妙。
それはカレーに飽きたからとハヤシライスを食べるようなモノだ。もっとダイナミックな手を打ちたい。
そこで僕が提案したいのは、そのヒントを『バラエティ番組』から探してみては?という提案だ。
どういうことかは、以下になるべく具体的な言葉でまとめてみる。
何故『バラエティ』なのか?
バラエティ番組は、色々な企画を打ち出し、それによってこちらに娯楽を提供してくれる時間である。
長く続いている番組程、人気の企画があるモノだ。そしてそれは、人の耳目を集め、ワクワクさせる技術の結晶とも言える。
面白い企画が面白いのには、きちんとした理由がある。その目線で見ると、ただの娯楽の時間も、学ぶことだらけの勉強に早変わりだ。
その内、僕が実際に通常の授業で取り入れて、結構な反応を得たものも2つほどある。
ついでに、ここで紹介しておこう。
ウケたモノ①:一問一答クイズ。
僕は『内村さまぁ~ず』の大自然クイズが大好きで、暇な夜は酒をのみつつよく観ている。
基本、テンポの良いクイズはみんな大好きだ。特にこれは、歴史や地理と言った、まずは語句の暗記がモノを言う科目に向いている。
その科目の日、僕はホワイトボートに生徒のイニシャルを書き、『クイズしようぜ!』とたまにこの時間を取る。
3回ミスると一回休み、挙手してから答えないとペナルティ、この問題だけ得点倍!等々のルールを入れると、すごく盛り上がる。
普段は発言を渋るタイプの生徒も、雰囲気に呑まれ発言するようになるので、これは本能レベルで面白いのだろう。
少しだけ準備が大変だが、補って余りある時間だと僕は考えている。
ウケたもの②:ハンディキャップバトル。
対決物は、生徒も白熱するものらしい。僕はこれを、よく自習時間に実施して、刺激を与えている。
例えば、30分自習をするとして、僕も同時に何かに取り組むのだ。例えば高校入試の数学などがそれ。
で、30分後、お互いの成果をチェックし合う。僕は苦手科目+間違えたらポイントを倍引く、みたいなハンデを設定しておく。
自分がフルボッコにされない範囲に留めれば、基本は接戦になり、盛り上がる。
また、財布に大ダメージを負わないため、負けた際は『今度実家帰ったらお土産買ってくるけん』とかでしのぐ。
他にも、漢字検定書き取り対決!とかでも面白いのではなかろうか。
たまには同じ目線に立つことで気付けることも多いので、たまにはバトってみるのも楽しい。
―ということで、マンネリズムを打破しつつ相乗効果を狙うためという言い訳で、こんなものを提案してみた。
性に合わなければ無視してくれて構わないが、思い切ったところにヒントなり金脈なりはあるものだ。
その視点に気付くヒントになっていれば嬉しい。
では今日はこの辺で。