僕自身猛烈なジレンマを抱えているテーマではあるが、やはり最終的に力を伸ばすのは『授業』ではなく『自学』だ。
僕が頭をねじり上げて授業を創るのも、全ては『生徒に自学をさせるため』とさえ、実は感じている。
―まだまだ見てきた生徒の数は1000には届かないが、ある程度の人数には関わってきた。
すると、他者と比較してというより、過去の自分より成績を上げている生徒には、ある種の共通した習慣が見て取れるのが分かる。
ということで今日は、なるべくそうするように仕向けたい、学習の効果を爆上げしうる習慣をまとめてみる。
①睡眠をきちんととっている。
まずはやはりここだ。切羽詰まってくると睡眠時間を限りなく削り頑張ろうとするやつが出てくるが、大抵結果は(短期であれ長期であれ)悲惨である。
睡眠時間をきちんと確保するのは鉄則。寝る前にブルーライトを浴びるなとか、伝えたいことは山程あるが・・。
少なくとも6時間、出来れば8時間、しっかりと寝よう。最悪、目をつぶっているだけでもいい。
勉強法云々の前に、ここは徹底させておこう。
②暗記が良い意味で適当。
意外と暗記ができない生徒ほど、最初から『書いて』覚えようとする。僕自身別にこれは否定しないが・・。
自分ならやらない。なぜかというと、全然進まないし、面倒だからだ。
ぶっちゃけ、何か語句を書けるようになるには、まず『言える』という段階が必要だと思う。言えないものを書くのは難しい。
良い成績を収めてくる生徒ほど、暗記は『読んで』確認している傾向にある。
書いて覚えねばならない神話は一旦どかし、口頭での確認をファーストにしよう。
③親の干渉が少ない。
ここは正直物議を醸すところだが、親の干渉が激しすぎると、その反発で学力が伸び悩む場合がある。
例えば、毎日のように勉強するよう言ったり、だがやってもそれを評価しなかったり・・・聞いていて吐き気がしてしまう。
心配するのは当然ではあるが、関わり過ぎると毒になり得る。反抗期とドッキングすれば、下手すると関係性が崩壊する。
―僕の主観で話をしてもアレなので、心理学的に効果ありとされる声掛けなどを軽く紹介しておく。
1 才能を褒めない、努力を誉める。
2 なぜダメだったかを責めるのではなく、これからどうすればよいかに目を向けさせる。
3 子どもの話を聞くときは、スマホをいじりながらとかはしない。
4 命令ではなくアドバイスを伝える。
みたいな。人の親であろうがそうでなかろうが、知っておいた方が良い事柄である。
終わりに。
という感じで、元の才能うんぬんではなく、習慣の話に今日は絞ってみた。(驚くほどあっさりになったが・・)
頭ごなしに『やれ!』というだけでなく、実例も織り交ぜれば、いろんな話ができる。
その一助になれば嬉しい。
では今日はこの辺で。