精神年齢9歳講師のブログ

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算数の基本の基本から詰んでる子に効く? 『10秒休憩法』のススメ。

算数の基本の基本に難儀する子を散見する。例えば四則演算、分数の計算、小数の計算とかがそうではなかろうか。

 

実際中学1年生でも、分配法則以前に分数(特に通分)に難儀する生徒はちょこちょこ居て、教えててぶっちゃけ慄然してしまう。

 

単にサボっていたツケなのか、それともたまにある先天的な話なのかは分からないが・・。

 

後者は僕らの扱える範疇ではないので、今日は前者に絞って考えてみよう。

 

こういったルールは、理屈アレコレでなく、覚えねば始まらない。覚えた上で、運用する力が求められる

 

言い換えれば、ピアノの指使いや、タイピングの方法、或いは将棋の駒の動かし方などの技能に似ている。

 

となれば、これらの効果的な練習法は、もしかしたら算数に流用できるんじゃねぇの?と思えるわけで。

 

以下、その提案である。

 

 

 

『10秒休憩法』

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こちらのサイトで紹介されていた方法が参考になりそう。

daigoblog.jp

 

それによれば、『記憶』の定着を高めるため、以下のインターバルの学習がオススメという。

 

10秒勉強したら10秒休憩を挟む 

 

これを検証した実験は、『利き手と逆でタイピングを行う』というものなので、流石にそのまま学習に応用することは難しいが・・

 

要は学習の際はこまめに『休憩』を挟もうぜ!という話である。

 

なので例えば、分数の計算を3分行う→20秒休む→3分行う→20秒休む・・・というインターバルを取り入れてみるのがオススメっぽい。

 

これを1週間ほど繰り返せば、少なくとも現時点よりかは成長が期待できるはず。毎日やればだんだんゲームなり楽器なりが上手になるのと同じ。

 

―ということで、これを活用するには、進度が止まる冬休みが直近のチャンス。克服させたい単元に使わせたい学習方法である。

 

実践例。

app-liv.jp

 

こういう『暗記』時間と『休憩』時間を固定しつつ、複数ラウンド回す際は、『トレーニング用タイマー』が使い易くてオススメだ。

 

実際に生徒にも実践してもらうため、こないだ授業内でやってみた。

 

お題は、『英語の代名詞の表を暗記』である。

「英単語 代名詞 表」の画像検索結果

https://happylilac.net/english_3-0172_pn-list.html

 

とりあえず探り探りだったので、

 

『3分のインプット→20秒の休憩』を3セットとした。

 

で、やらせてみた感想。

 

確かに、『表そのもの』の暗記ができた生徒は多かった

 

ただ、覚えたことを前提に解くような問題は、さすがに解ききれていなかった印象。やはり、反復はもうちょい要りそうだ。

 

もっとも、あくまで『最初の最初に当たるルール』を覚えるためのツールなので、ここまで求めるのはやり過ぎと言える。

 

また時間を空けて追試を行い、定着度を確かめてみる所存である。

 

―ということで、『理屈もクソも・・』という分野には十分効きそうである。その上で、自学で取り組ませ続ければ、習得も遠くないのではなかろうか。

 

週に1・2回で習得できないなら、もっと密に積めばいいだけの話。

 

参考にしていただければありがたし。