精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

『語彙力』はきちんと培っておかないと、多分友達を無くします。

『国語力』というアバウトなものは、突き詰めればつまり『語彙力』だと僕は思う。

 

知らないコトバを使いこなすことは誰にもできないのと同じだ。まず『知る』ことから全ては始まる。

 

そしてこの『知る』に当たる『語彙力』は、やはり鍛え続けないと弊害が出る。これはテストの点数とかそういうレベルじゃない。

 

最悪の場合、多分友達を無くす。

 

今日はその辺のお話と、『語彙力』を鍛えるのに良さげな方策をまとめてみる。

 

 

 

まず知っておいてほしい、人間の心理についてのお話。

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僕らホモサピエンスは、チンパンジー等とは違い、コミュニケーションによって大規模な社会を形成し、それによって繁栄してきた動物だ。

 

同じ『噂話』、『宗教』、『ルール』、『価値』を信じる者同士。

 

その『全員が同じものを信じている』という信頼のつながりが、世界全ての人類を結び付けているのだ。(例えば、お金が分かりやすい)

 

―ということは、僕らは元来、誰かとの情報を交換・共有しあうことがDNAレベルで刷り込まれているも同然なのだ。

 

だからこそ、しょうもないゴシップから、話題のアニメまで、小数なり多数なりで集まって、あちこちで話をしていると言える。

 

―さて。この話は一旦置いておいて、少し考えてみてほしいことがある。

 

僕ら人間が、無意識に強く恐れている感覚とは何であろうか?『殺傷』みたいな極端なのは抜きにして、その次くらいに恐れていること、という意味で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―それは、『拒絶』だ。

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形はどうあれ、他者から自分の存在を拒否されるのは、壮絶な痛みを伴う。僕自身も、想像するだけで頭痛になりそうだ。

 

自分の発言を否定される。グループからハブられる。勇気を出して誘ったデートを思いっきり断られる。

 

トラウマと言われる辛い記憶は、大体拒絶に根差しているものだ。それくらいその痛みは強い。だから僕らは、無意識にそれを恐れる。

 

―と、この辺で下ごしらえは終了だ。実はこれら2つの考え方を合わせると、僕が言っていた『友達を無くす』というフレーズに繋がってくるのだ

 

以下、なるべく詳細に書いてみる。

 

『語彙力』が低い場合のコミュニケーションとは?

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ただのおしゃべりでも、求められるスキルは結構多い。

 

① 相手の話を理解する『傾聴力』

 

② 自分の考えを述べる『論理力』

 

③ 周りの様子にも気を配る『大局観』

 

―と言う風に、思いつくだけでもこれらがすぐ浮かぶ。

 

これらのスキルは料理で言うところの『調理法』だ。『材料』が無ければ始まらない。

 

つまり、『語彙力』が圧倒的に不足している状態では、円滑なコミュニケーションなど取りようが無い・・と言い切ってよさそうだ。

 

話を振られても返せず、かといって自分から話も振れず。ただ居るだけ。薄れる存在感。

 

もはや『集団に入っていない』という意味で、『拒絶』も同じだ。

 

この状況を受けて、これを打破すべく、健全な努力に励めば良いのだが・・・。大体はそうはいかない。理由は面倒だからだ。

 

大多数は、これを"ある簡単な手段"で切り抜けようとする。

 

それは、『個人攻撃』だ。

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例えていうなら、会話の内容に関わらず、下記みたいなコメントを吐くとかなりグレー。

 

『とりあえずお前の言い方がヘン!』

 

『常識からみればおかしくね?』

 

『俺はウザいと思う!』

 

『今噛んだね♪』

 

『でもお前は昔~だったじゃん』

 

ーどうだろうか。とりあえず話の内容は理解できていなくても、また自分の考えが浮かんでいなくても、コメントを返すことは出来ている。

 

しかも時たま、リアクションだって返してくれる。喜怒哀楽、何かしらを浮かべてくれる。

 

つまり、会話には参加できている・・と、本人は錯覚することができるのだ

 

『語彙力』が圧倒的に不足しながらも、『会話』に加わり、他者から何らかのリアクションを得るのに、『個人攻撃』は一番手っ取り早い。

 

・・・・・・だが、ちょっと待ってほしい。

 

皆様は、『個人攻撃』を無意識に連発する奴と、積極的に関わりたいだろうか?

 

僕は、心の底からイヤである。恐らく、同類以外は皆そう言うと思う。積極的に自尊心を折られたいマゾなど居ないのだ。

 

いずれ、表立ってかこっそりかは分からないが、遅かれ早かれ孤立が始まる。つまり、友達がどんどん減っていく。

 

語彙力の不足は、突き詰めるとかなり根深い問題なのだ。

 

―ところで、『主張』をよく読みもせず、或いは曲解して捉え、みんなで誰かを攻撃して盛り上がるというシステム

 

これにそっくりなモノに、皆様は気づかれたであろうか。

 

まさにこれ、SNS上の荒らし』と同じだ。

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みんなで根も葉もないことや、ワケのわからない感情をぶちまけ、それで満足する。

 

そういえば、僕の出会ってきた国語が壊滅している生徒も、『炎上』してる投稿にやたら詳しいヤツが多かった。

 

最後のはボヤきだが、語彙力不足を放置した先に待っているのは、何かしらの『闇』には違いなさげ。

 

ということで、これを何とか防ぐ、少なくとも軽減するための方法を最後に考えてみる。

 

『語彙力』をどう強化する?

 

①漢字の問題集で最速強化!

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まずは何より漢字の知識を例文と共に叩き込むべきだ。

 

僕自身は漢検の問題集が最高だと思うのだが・・。

 

コチラの問題集も評判が非常に良い。

 

レベルや好みに合わせて、選んでほしい。

 

②『小説』を読もう。

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誰かが言っていたが、『小説は別人の人生の疑似体験』だという。僕も結構その通りだと思う。

 

漫画と違い、挿絵が豊富でない限り、場面や登場人物の感情を、言葉を尽くして書き表す必要がある。

 

つまりそこには、大量の『表現』があり、自分の思いを表す材料がたくさん詰まっているということだ。

 

好き嫌いはあるかもしれないが、『語彙力』を培うためにも、読んでおいて絶対に損はない。

 

③【保護者向け】子どもに話をさせよう。

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昔、優秀な大学に行ったり、起業家になったりした人たちは、幼少期に何をしていたのか?というのをまとめた記事を見たことがある。

biz-journal.jp

 

結構読みごたえがある記事なのだが、書いてあるものの要旨は、

 

子どもが幼少期の時、密にコミュニケーションを取った家庭ほど、優秀な大人に育つ!

 

というものだった。何とまあ。

 

他にも、ソースは探し出せなかったが、ある起業家は自分の父親について、

 

『毎日、【何を失敗したか】を訊かれ、それを褒めてくれました』

 

というのを、その原体験に挙げていたのを読んだ記憶がある。

 

僕は下手すれば一生独身で偉そうなことは言えないが、友達や弟に子どもができたら、このアドバイスだけは強く伝えようと考えている。

 

終わりに。

 

ということで今日は、『語彙力』が無いことによる最悪の話をつらつらとまとめてみた。

 

『国語力』とか『語彙力』を鍛える意味をたまに生徒やご家庭から言われるが・・・。

 

聞こえの良い建前に包むか、リアルを堂々と伝えるか、毎度迷う。(まぁ一度も言ったことはないのだけど)

 

だからこそ今日ここで言葉にしてみて、色んなレスポンスを確認したいなと思う次第である。

 

バカなこと言ってらあと思われても、読んでいただけただけで幸甚である。

 

それでは今日はこの辺で。