精神年齢9歳講師のブログ

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【小ネタ】『語彙力』『読解力』『論理的思考力』を一度に鍛える方法ってなーんだ?

今の社会を生き抜くのに大事と言われる能力の定義は、びっくりするほど分かりにくい。辞書で引くと、意味不明過ぎて眠くなるくらいだ。

 

例えば、タイトルに挙げた『語彙力』『読解力』『論理的思考力』の意味、皆様は正確に説明できるだろうか?(僕も怪しい)

 

こういうチンプンカンプンを生徒に教えるとなると、極めて難しい話である。その年齢層が下がれば、なおさらだ。

 

だが、これらを一斉に鍛える、手頃な方法があるとすればどうだろう?早速使ってみたくはないだろうか。

 

ということで今日は、最近ちょっと重いテーマが連続しているので、これをテーマにした軽めの記事を投下しておく。

 

 

 『語彙力』『読解力』『論理的思考力』を一度に鍛える方法。

 

それは、『なぞなぞ』である。

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これこそ意味不明なので、具体例を基に紹介してみよう。

 

例えばこのなぞなぞ、皆様は分かるだろうか。

 

消防隊員がいちばん好きな惑星はなーんだ?

 

―実はこの命題を考えるプロセスにこそ、上記の能力全てを鍛えるカギがあるのだ。

 

まず、問題文の意味を正確に理解することからすべてが始まる。無意識に何度も反芻し、『どういうこと?』と問いながら読むはずだ。

 

それこそが『読解力』強化に効く。文意を掴むには、正確な理解が必要だ。正確な理解には、精読が必須。

 

言葉にするとめんどくさいが、『なぞなぞ』ではそれが無意識に行われる。

 

さて。文意を把握してからは、あれこれと推理するモードとなる。そして、『なぞなぞ』が解けるかどうかの要は、実は『語彙力』にあるのだ。

 

上記の例だと、そのままでは解けないのは明白なので、文意から逸脱しない範囲での『言い換え』が始まる。

 

消防士→火消し、ファイアファイター・・

 

惑星→星、火星・・

 

みたいな。このプロセスを挟むと、『類義語や言葉のカテゴリのネットワーク』が勝手に構築される。少なくとも、その練習が出来る

 

さて。ものすごく察しが良かったり、或いはこちらがヒントを出したりした場合は、以下のヒントに行きつく生徒が出てくる。

 

消防士→電話番号は119

 

となれば、答えはあと一歩。だが、そこで大切なのが、『論理的思考力』である。

 

なぜそうなるのか?を筋道立てて説明できて初めて、『なぞなぞ』は『解ける』のだ。

 

筋道を立てるとは、簡単に言えば、AだからB、BだからC・・を積み重ね、最終的にAだからZみたいな結論を出すことと言える。

 

今日は曇り→雨が降るかもしれない→雨が降ったら自転車で出かけられない→行った先で降り出したら帰れない→天気予報では大体帰るくらいに雨・・

 

ってのをつなげて、『今日は曇りで雨が降りそうだから、バスで行こう』という結論を出す感じである。

 

かんなり雑だが、雰囲気が伝わってくれればいい。

 

では、話を戻そう。

 

消防隊員がいちばん好きな惑星はなーんだ?

 

というのに答えるためには、

 

消防士を呼ぶ番号は『119』→ひらがなに直すと、『いちいちきゅう』これはつまり、『一位地球』→だから答えは『地球』

 

という論証が必要だ。無意識であるだけで、結構頭を使っていることがよくわかる。

 

そんなワケで、僕はこれに気付いてから、たまーに授業の導入に『なぞなぞ』を取り入れて遊んだり、問題集を校舎に置いたりしている。

 

学力を伸ばすぞ!という爆発的な効果としてはもちろん弱いが、地道にその能力を鍛えるという意味ではアリかもしれない。

 

何かの参考になればありがたし。では今日はこの辺で。