精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

『定期テスト』では点が取れるのに、『実力テスト』で点が取れない。その原因を考えてみる。

ものすごく頭を抱える生徒がいる。

 

それは別に、素行が悪すぎるとか、成績がポンコツ過ぎるとか、そういうのではない。

 

定期テストのスコアと、実力テストのスコアの乖離が激しすぎる生徒のことだ。特に、実力テストで全然取れない方が超気がかりである。

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正直、実力テストで点が取れるなら、定期試験のそれが死んでても、僕はあまり気にしない。(実際僕もそのタイプだったし)

 

だが極端なケースだと、学校のテストは5教科で450点くらい取るのに、入試の過去問だとそれが得点率6割ちょいに落ちる生徒もいる。(しかも数名)

 

うーん、謎だ。あまりにも謎だし、当人もほとんどが超悩んでいるので、ここの原因は何とかして掘り下げたい。

 

そこで今日は、僕が調べたことや、生徒へのインタビューなどを基に、この闇深いテーマを考察してみようと思う。

 

また、皆さんの中に、このテーマに対する一家言があれば、是非ともコメントいただければ嬉しい。正直、僕自身確固たる答えは得られていないからだ。

 

―では、あくまで仮説だが、以下その考察と対処である。

 

 

 

その学校の定期テストが、暗記型に偏重し過ぎ?

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それくらい乖離が激しい学校の定期テストを見ていて気付いたのは、まず『暗記問題』の多さだ。

 

どの科目もワークの問題丸パクリに近く、数学も本当に数字が違うだけ、という傾向にある。(全部じゃないが)

 

つまり、覚えるだけで点になるのだ。単純計算だが、暗記するだけで良いものだけで、80点分以上は確実にある

 

勿論、問題を作る先生方も超多忙なのは分かる。だからこそ、色々問題を捻る時間も無いのだと思う。ここは心底同情する。

 

むしろ、『覚えるだけで点になるじゃーん』とナメている生徒に、どれくらいこっちが危機感を持たせるかがカギだ。

 

入試を始めとする実力テストは、暗記するだけでは解けないように、出題形式が非常に工夫されている

 

『問題文暗唱』『人に教えるつもり学習』など、応用力をつける学習をこなさねば、よほどの天才でない限り跳ね返されるのは請け合いだ。

 

ということで、定期テストと実力テストの差が激しい生徒は、その学校で出る定期テストの問題を分析するのがまず最初かもしれない。

 

勉強方法が丁寧過ぎる?

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大体テスト終了時は、ノートの提出も求められる。そのノートの点数(よく考えたら謎の言葉だが)もバカにできないので、それにこだわる生徒も多い。

 

となれば定期テストの勉強をノートにまとめることで、勉強しつつノート点UP!が一番合理的な選択となる。

 

ただしこれは、大多数の生徒が逆に非合理的なことをしている

 

例えば、教科書の太字の語句を赤ペンで書き、その横に教科書の記述をただ書くだけとか最悪だ。そんなものはワークを解けば数秒で終わる。

 

だからこそ、ノートへのまとめはかなり注視した方がいい。書き写すだけなど勉強したフリ、ただの時間の無駄だ。

 

かつて僕はひたすら書く学習法を否定する記事を書いたが、今でもその信念は同じ。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

だが、定期テストの勉強はノートをきちんと作ることと考え、かつ高得点を取っている生徒の洗脳を解くのは、ものすごく難しい

 

多分高得点の要因に、ノートは関係ないのだが・・・。

 

決められた時間で如何に多くの問題に触れ、解き、知識のネットワークを作るかが、実力テストをクリアする要だ。

 

試験範囲が定まった定期テストへの対策みたいな、狭く深くを突き詰める学習では点が取れないのは、言っちゃアレだが当たり前である。

 

すごく丁寧に勉強する生徒は、それをチェンジするような声掛けが必須だと感じる。

 

ほとんど単一の教材で勉強している。

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『実力テスト』に伸び悩む生徒に対し、何を使って勉強しているかと聞くと、その種類がとても少ないような気がする。(全員じゃないが)

 

例えば、教科書と学校指定のワークでおしまい、みたいなケースは結構ある。ひたすらそれらを読んだり解いたりはしてるというが・・・。

 

それはつまり、そこに書いてある記述の通りに訊いてくれないと解けないという、極めて応用力の低い知識が固まっていっている気がしてならない

 

参考書オタクはちょっと論外だが、僕は問題集は別だと思っており、出来るだけ多様な良問に触れまくるのが、応用力養成の最短ルートの1つだと感じている。

 

『学習』と『丸暗記』は似て非なるモノだ。今一度、思い当たるフシがある生徒は、その手持ちの教材も確認すべきかもしれない。

 

終わりに。

 

ということで、今日は『そういわれればいる気がする』という生徒の話を書いてみた。

 

やはりまとめながら、どうにも痒いところに手が届ききらない感覚がある。どれも部分点しか取れていないような感覚。

 

もしかしたら結構根深い闇が潜んでいるかもしれないが、そこは引き続き仮説と検証を続けなければなさそうだ。

 

それでは、今日はこの辺で。