精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

1日10分で書かずに終わる、『作文の勉強法』とは?

地方によっては、公立高校や私立中学校入試に、『作文』が課されることがある。

f:id:pochihiko_inunosuke:20200105141507p:plain


正直、総合的な国語力が試されるため、最後の最後まで伸び辛い・・というイメージを持たれている方が多いと思う。僕もそう思っていた。

 

だが最近は、少し考えが変わった。多分、違うのは『勉強法』だ。それが違うから、最後の最後まで、手応えが無いままに終わるのだ。

 

と言うことで今日は、『作文』をテーマに、身もふたもないことをぶっちゃけてみようと思う。

 

 

 

ぶっちゃけ『書く』のは最後の最後。

f:id:pochihiko_inunosuke:20200105141711p:plain


作文を0から書いて勉強しようとするのは、時間対効果が極めて悪い。これは、『料理』を習得するまでの流れによく似ている。

 

いきなり『テーマ』を渡されて、何をどう書くのかわからない状態で、『とりあえず書け』と言われる。これは極めて乱暴な話だ。

 

完成のイメージも手順も使う道具も教えず、『いいからカレーを作ってみろ』と言うのに等しい

 

その状態で出来た作文を添削しても、正直あまり意味が無い。『とりあえず味は○点』という情報しか伝えられないからだ。

 

つまり、大体の作文の勉強に欠けているのは、『知識を頭に入れるプロセス』である。料理で言えば、メニューの名前とレシピといった部分だ。

 

次項は、それについて述べていく。

 

まずは『模範解答』を"覚えよう"。

f:id:pochihiko_inunosuke:20200105152855p:plain


いきなりこんなことを言うと不快な思いをされるかもしれないが、イチから文章力を高めるほど、受験生は暇じゃないのだ。

 

いつぞや炎上した一件ではないが、ネットにレシピがゴロゴロ落ちてる時代に、何年も修行するのは非効率が過ぎる。

 

なのでとにかく、『どういうことを書けばいいか』『どういう構成にすればいいか』等々を、模範解答(≒例文)を読んで確認しよう。

 

例えば、こういうサイトにそれらはゴロゴロ落ちている。

kyoei-syuppan.net

 

とりあえずは、これを覚えるところからスタートすべし。そして、読むだけでもだいぶマシなのだが、それをもう1歩高めるコツも書いておく。

 

それは、『例文を自分好みにアレンジしつつ読む』というものだ。

 

文法や言葉がしっくりこないから、易しい表現に変えたり、或いはそもそもそれを削除するのもいい。

 

また、問いに対する理由として別のを使いたければ、そうすればいい。例題が賛成していても、自分が反対なら、そっちで論を組み立てよう。

 

これだけで、割と急速に合格点が取れるようになっていく。

 

スピーチの練習と、作文の練習は、かなり似ている。

f:id:pochihiko_inunosuke:20200105153628p:plain


意外かもしれないが、スピーチの練習と作文の練習はほぼ同義である。これは実体験からもそう思う。

 

両方とも、『与えられた題』について、『様々な型を用いて論を組み立て』、『それを表現する』という点で同じだ。

 

ただそれが口頭か文章かの違いである。つまり、スピーチで言えないことは、基本書けないはずだ。或いは、書けても時間がかかり過ぎる

 

だからまずは、どんなテーマも、『自分なりに調整した模範解答を"言える"』段階を目指すべきだ。

 

環境問題や国際関係、コミュニケーションのあり方等のお決まりのお題は、ぶっちゃけ解答の仕方が決まり切っている持論よりテンプレだ。

 

出題者は文の上手い下手ではなく、筋道立てて説明ができるかとうかを見ている

 

ヘンに格好をつけた、使いこなせもしない語彙や文法は不要である。(しかも書いても別にプラスとはならない)

 

『書く』段階は、それができるようになってからだ。

 

ただぶっちゃけこれも、時間配分等を確かめるためであり、得点力を上げるために行うわけではないのでご注意を。

 

やはり、『自分が使いこなせる定型文』を『短時間で組み立て文章を作る練習』を何回重ねたかが、作文で点を取る身もふたもないコツだと感じる。

 

特に受験が差し迫った状態で時間がない最中なので、勉強方法には十分注意を払うべきである。

 

―ということで、ちょっとぶっちゃけた話を書いてみた。

 

『作文』は『書く』ものだから、書いて勉強だ!というのは、さすがに少し安直だ。近道があるなら、利用してやる方がベター。

 

受験生全員が小説家やライターを目指しているワケじゃないのだ。その辺は割り切って、合格点を取っていこう。

 

何かしらの指導のヒントになれば幸いである。では今日はこの辺で。