精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

荒れる教室を作らないため、集団授業で絶対に気を付けたいこと5選。

集団授業における生徒制御に、頭を抱えない方など居ないと思う。特にキャリアが浅ければ浅いほど、その傾向は強いはずだ。

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これはクラスの雰囲気と言われればそれまでだし、また生徒の顔ぶれ次第と言うギャンブル要素も否定はしないが・・。

 

講師を5年やってきた今、断言できる。

クラスが乱れる大体の原因は、こっちにある。

 

そこで今日は、僕の実体験や、読みまくってきた記事や本を基に、集団授業の生徒制御で絶対に気を付けたいことを、5つに絞り紹介する。

 

 

 

説明中に質問をさせない。

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僕は新年度の初回授業や、新しい生徒が増えるたび、以下のルールを絶対に伝える。

 

『後で聞いてあげるから、俺が説明中に質問はするなよ。』

 

これを徹底させる理由は以下の通り。

 

①説明の途中で出た質問に答えると、流れが途切れ、指導が伝わらなくなるから。

 

②聞いたもん勝ちという空気ができ、流れを無視して発言が飛ぶようになるから。

 

③授業中に話してもいいという前例ができてしまうから。

 

学級崩壊をテーマにした本を読むと、指導力の低さ(分かりにくいという感覚)』や、『ルールの曖昧さ』が、崩壊のファクターだとよく書かれている。

 

実際これはその通りだ。

 

何で怒るかわからないであったり、特定の生徒にだけ甘い・厳しいがあったり、そもそも説明が分からなかったりすると、教室は荒れる

 

些細なことと侮ることなかれ。

 

質問は『あとでね』と、意識して徹底的に受け流そう。(というか説明は論理を組み立てて行うものなので、途中で全部が分からないのは当たり前だ)

 

グレーゾーンはバツ

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読解能力はそうでもなくても、揚げ足を取るのが上手な生徒がいる。その扱いはかなりシビアにしておこう。

 

例えば、『教室内飲食禁止』というのをルールにしているのだが、『足は教室内、上体は教室の外』というお辞儀ポーズでちょろまかそうとする生徒が居る。

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僕はこれを絶対に許さない。『そんな変な努力するぐらいなら出て飲めや』と言う風に、笑いながら言いつつ、守らせる。

 

理由は、『ここまでは許す』というボーダーは、油断していると生徒がガンガン広げようとしてくるからだ。

 

ルールのギリギリを突くような揚げ足を取ってくるヤツは、一定数居る。そいつらのロジックを、どうねじ伏せるか。

 

放置すると、気づけば『なんでもOK』状態となり、あっという間に風紀は乱れ、崩壊する。

 

それに対抗する手段として『体罰』は論外だが、感情論か慣例以外の筋が通った理屈は用意しておいた方が吉

 

ということで僕は教室での飲食を禁じる理由に、『環境と行動の話』などを挙げ、きちんと説明をするよう心掛けている。

 

子どもと侮ることなかれ。筋を通さねば、もう人は動いてくれないのである。

 

 怒る熱量とその理由は一貫させる。

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やはり一貫性は大事だ。

 

日時や相手によって、怒ったり許したりがコロコロ変わるなんてよろしくないことぐらい、すぐお分かりいただけると思う。

 

こういう矛盾だらけのことをすると、そこから不信が生まれ、クラスが乱れていく

 

しかし、言うのは簡単だが、それをキチッと実現するのは至難の業である。また、大事なのはその熱量を一定させることだという。

 

あまりにもたくさんのルールを作っても仕方ないので、とりあえず僕は、

 

『人に迷惑をかける行動』に絞って、怒るようにしている。また、絶対に感情的にならないようにも気を付けている。

 

がむしゃらにルールを増やす前に、まずは徹底して怒るポイントを絞り、生徒にそれを伝えるようにする方がベターである。

 

尚、当然だが、例えば教室内でスマホを禁じるなら、それに自分も従うことも忘れずに。俺は良いがお前はダメ、とか最悪なのだ。

 

※こちらの記事が非常に参考になる!↓

daigoblog.jp

 

皮肉めいた言い方は絶対にしない。

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正攻法の指導が通じないからと『皮肉めいた』指導の仕方をするのは、実は生徒の心にかなりネガティブな影響を及ぼすという。

 

どうにもならない個人攻撃や、その人の自尊心を傷つけるような注意の仕方は、かえって逆効果だ。まず間違いなく、こちらの話を聞かなくなる。

 

最悪なケースだと、『復讐』という形でその報復を行うこともあるという。(この辺は、アドラー心理学の中に詳しい)

ameblo.jp

 

その生徒の人となりではなく、注意すべきは『行動』であることを忘れずに。罪を憎んで人を憎まずというのは、すごく深い教訓なのだ。

 

そもそも問題行動を起こせないような環境にする。

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コチラの記事を読んで、『なるほど!』と思ったことである。

taishiowawa.hatenablog.com

 

問題あると感じるような行動を怒る前に、『これはコチラの取り組みで防げなかったか?』というのを、最近はよく考えている。

 

教室の黒板に落書きをされるなら、生徒を怒る前に、例えばチョークやペンを毎授業ごとに回収すればいい。

 

消しカスを落とされるのが嫌なら、例えば『途中式を消すと、どこで間違えたかわからなくなるから消しゴムで消すな!』という指導をするのもアリ。

 

まずはコチラが頭を使って、仕組みについて考えるのがベターかもしれない。生徒にある種のルールを課すのは、その後にしよう。

 

終わりに。

 

そんなワケで、今日はかつての自分が悩んでいて、最近はマシになったことについて記事を書いてみた。

 

無茶苦茶時間がかかったが、久しぶりに有意義な、そして自分語りではない記事になったと感じている。

 

僕もまだまだ若造なので、油断するとすぐに荒れるのは承知している。だからこそ、毎回の授業で、未だに体力が持っていかれまくるのだ。

 

同じ悩みを持つ皆様に、何か1つでも響けば嬉しい。

 

それでは今日はこの辺で。