精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

『あれもこれも』はただの害悪。僕は生徒の『マルチタスク』を全力で止めたい。

心底同情するが、学生って本当に忙しいと思う。(これは皮肉でもなんでもない)

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莫大な宿題。迫りくる定期考査。面倒な人間関係。しんどい部活。面倒な大人との軋轢。・・・書いていて心底めんどくさい。

 

しかも世の中はヘンなもので、こういう『同時進行で繰り広げられる大量のタスク』との接し方を全く指導しないそうだ。まぁ、僕も習った覚えは無い。

 

僕はそんな、生徒の『マルチタスク』を全力で止めさせたいと考えている。以下、その理由と、具体的な取り組みについて述べる。

 

 

 

マルチタスク』は、カッコよくないし、よろしくない!!

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まずそもそも、マルチタスクとは何か?

 

簡単に言えば、『同時に色々な作業をこなそうとすること』である。なんかカッコいいフレーズだ。

 

だがこれらは、僕らにとって超大切な、『集中力』『精神衛生』に無茶苦茶な悪影響を及ぼすことが分かっている。

 

理由は簡単。

 

僕らの脳は集中する対象を瞬時に切り替えたり、同時に色んなことを考えられるようにできてはいないから

 

だ。両手で同時に、初めて触るほうきをつかってバランス取りをするようなものだ。大体どちらかが崩れて終わりである。

 

そしてこのマルチタスクには、色々と恐ろしい話があり、特にこの記事が無茶苦茶参考になる。

yuchrszk.blogspot.com

 

例えば、

 

生産性が40%低下!

 

作業時間が50%増加!

 

ミスも50%増加!

 

という具合。同時に進めた結果、時間もミスも増えるとか、なんて皮肉だろう。

 

―こういうのもあり、僕は僕自身がマルチタスクをしないよう注意しているし、生徒にさせないようにマインドセットも適宜行っている

 

さて。導入はこの辺にして、以下具体的な策を述べていく。

 

やはり基本は筆記開示。

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マルチタスク撲滅の第一歩にして最高の手段の1つは、抱えているものを書き出して可視化することに尽きる。

 

残っている宿題は?テストまでに終わっていない課題は?部活の練習は何を積もう?

 

といったタスクを、まずはひたすら書き殴る!ついでに、何か悩みごとがあるなら、それも書き殴る!

 

実は悩みごともまた、マルチタスクの1つだ。方程式を解きながら、将来の進路は考えられませんよね、という話である。

 

ということで、『何すりゃいいかわからーん!』とか、『そんな暇ない!』という思考が停止している生徒には、まずはとにかく書き出せと伝えている。

 

これだけで色々と落ち着けるので、大変オススメな方法である。

 

ポモドーロ・テクニックでテンポよく消化!

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ここで書いた話と重複するが、タスクを書き出したら後は一気呵成に消化するに尽きる。

 

オススメはやっぱり『ポモドーロ・テクニック』であり、タイマーで制限時間を設けながらタスクを1つずつ片付ける、というのがソレだ。

 

まずは25分作業→5分休憩、からスタートしよう。(僕は45分作業→15分休憩サイクルにしている)

 

 出来れば、掛かる時間がほとんどないタスクから取り掛かるのがベターだ。例えば僕は、机上の整理整頓や日報のチェックから仕事を始めている。

 

『前進している』という感覚は、最高のガソリンの1つでもある。是非ともこれはクセづけてあげよう。

daigoblog.jp

 

それでもマルチタスクを手放さないなら・・

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とはいえそこまで伝えても、授業中に内職をしちゃう生徒はたまにいる。その反論はもはやテンプレ。

 

『部活が(学校が)忙しくてここ以外時間取れんもん!!!!』

 

みたいな。一昔前ならぶん殴られそうな詭弁である。だが、コチラが提案するべきは、あくまで解決案であろう。

 

まず、『時間が無い』なんて、大体はただの思い込みだ、というところから伝えてあげよう。(これは忙しい!が口癖の皆様にも同様)

daigoblog.jp

 

僕はよく、以下の質問を生徒に繰り返し、そのことを気付かせている。

 

僕『じゃあまず、1日何時間寝たい?』

 

生『7時間かなー』

 

僕『何時に家を出て、何時に帰ってくる?』

 

生『7時に家を出て、18時に帰ってくる』

 

僕『朝の支度やご飯やお風呂の時間はどれくらい?』

 

生『朝は1時間、ご飯とかも合わせて1時間くらい』

 

僕『-となれば、23時に寝て6時に起きると仮定しても、フリータイムは19:00~23:00に4時間あるよね?

 

 『学校での空き時間なんかを利用すれば、この辺もグッと増えそうじゃない?でもそれができないのは、戦略や意識が違うからだよ』

 

みたいな。『えっ、マジで?』という風に、驚きの表情を浮かべる生徒が大半だ。時間が無いというのは錯覚と言うのがよくわかる。

 

その上で、例えば宿題をする場所はココという風に環境を創るとか、上記のテクの話とかをすると、聞いてくれる確率がアップする。

 

頭ごなしに叱っても逆効果だ。参考にしていただければありがたし。

 

終わりに。

 

ということで、『マルチタスク』の害悪についてつらつらと語ってみた。同時にバリバリ作業なんて幻想だ。漫画のキャラである。

 

こういった考え方を関心を持って知ること、そしてそれを素直に実践することは、今後大きな成長や成功を生み得る大事なファクターだ。

 

出し惜しみなく伝えてあげるようにしたい。

 

それでは今日はこの辺で。