今日は超小ネタ。(全然時間が無い!)
僕は基本『語呂合わせ』には懐疑的だ。
例えば、『人世虚しく応仁の乱』とか覚えても、それを使いこなせれば意味がないからだ。
何時代に何が原因で発生し、その後歴史にどんな影響を与えたか?という文脈が、語呂合わせだとゴソっと抜け落ちる。
つまり、『語呂合わせ』をして勉強した気になるのは超危険という話である。よほどのことが無い限り、生徒に推奨はしない。
・・・だが時たま、『おぉ、すげぇ』と思わされる『語呂合わせ』を、生徒が考えてくることがある。
僕はその辺のプライドは無いので、素直に感心し、普通にパクることもしばしばだ。
今日は少ないものの、『これは良いな』と思ったそれらを3つ、軽く紹介。
三と四
暗記すれば割と点になるのが社会だが、その暗記が面倒な分野がいくつかある。
例えば僕は、五・四運動とか五・一五事件とか二・二六事件とか八月十八日の政変とかがよくワヤになる。
そして最近の分野だと、生徒は『四大公害病の名前と場所』にすごく難儀している。
色々と非常に大事なところだが、確かに覚えづらい。
―そんな折、ある生徒が考えた策に、僕は感心した。
『三重県って四日市ぜんそくでしょ?両方数字があるから覚えやすいよね』
・・・これは盲点だった。だから何だよと言われそうだが、僕はこれで四大公害病の1つを絶対に忘れないだろう。
しかもここは『県名と病名の組み合わせ形式』でよく問われるため、覚えれば勝ちだ。
場面は限られるが、参考にされたし。
ムーミンの皮膚
https://www.moomin.co.jp/blogs/moominquiz/47584
中3までの国語では、『熟語の構成』と言うのが出る。例えば、『上の字が下の字を修飾する~』というアレ。
その中でも、覚えればそのまま点になるのが、『無・未・否・不』の打ち消し語である。
これらについて、とある男子生徒がこんなことを言った。
『ムーミンの皮膚』やん!
―まるで意味が分からない。そこで説明を聞くと、どうやら
『無ー未んの否不』
という語呂合わせらしい。なんかこのインパクト、嫌いじゃない。
そもそも語呂合わせにするほどでもないとも思うが、そこは目をつぶり、僕は素直にその柔軟さを褒めておいた。
持っtake、連れtake
ぶっちゃけアホ丸出しの語呂合わせだが、実はコレ、結構言い得て妙である。
例えば、何かしらの土産物屋において、『ちょっと見てみても良いですか?』と英語でいう時、どちらの方が適切だろうか。
Can I take it?
Can I pick up it?
―実は、『Can I take it?』は、『持ってっちゃっていい?』という意味が強く、要するに堂々と『万引きしていい?』と聞いているようなものなのだ。
つまり『take』は、『とる、なくなる』というイメージが強い。だからこそ、『持っtake、連れtake』の語呂合わせは言い得て妙なのだ。
こういう珍しいケースもあるので、その際は注意事項を添えた上で広めても良いかもしれない。
―と言うことで、今日は超ニッチな話に絞ってみた。参考にある部分はあっただろうか?
ところで余談だが、僕は『語呂合わせ』には懐疑的なものの、『語呂合わせのセンスがある人』はむしろ尊敬している。
理由は、特に関連性の無いものにそれを見つけ、それらを結び付けるのが得意な傾向がある人ほど、いわゆる『頭がいい人』とされるらしいからだ。
どうせなら、語呂を生み出す方が建設的なのかも。
―そんなボヤキをもって、今日はここまでとする。