精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

『国語"力"』の指導にお悩みの方へオススメの参考書・問題集を3つご紹介。

この記事を読んでいただいている皆様の中にも、もしかしたら『読解』『作文・小論文』の指導に当たっている方がおられるかもしれない。

 

こういった『総合力』が試されるものは、自分が解けるとしても指導が困難だ。僕は強くそう感じている。

 

僕自身結構この辺は考えて悩んで独学に励み、最近割と授業が形になってきたなぁと感じる次第である。

 

そこで今日は、その際に特に勉強になった参考書や問題集を、3つほどご紹介してみる。

 

 

 

『論理トレーニング101題』 野矢茂樹

 つかみどころが無くて勉強が難しい『論理的思考力』を、実践的なトレーニングで鍛えるための良書

 

正しい接続語の使用法は?正しい論理構成は?正しいトピックの選び方とは?

 

-といったつかみどころがない命題それぞれに、超具体的な問題が添えられており、解説も極めて丁寧で非常にありがたい。

 

例えば『ただし』と『しかし』の使い分けなど、僕自身も盲点で勉強になった部分はかなり多い。

 

きちんと接続語を使えることが、国語力が高くなる条件みたいな話も出ているので、まずは教える側として、この辺を再度学び直すのはいかがだろうか。

 

『現代文の勉強法をはじめからていねいに』 出口汪

 このブログでは複数回取り上げたことのある良書。ぶっちゃけ、教える側が持っておくべき知識は、この1冊で完結してしまう。

 

漫画なので極めて読みやすいのもセールスポイントだ。僕も暇があると、ちょこちょこ拾い読みするようにしている。

 

唯一の弱点としては、ここにある手法はあくまで本当に基本的な話なので、この通りに説明をしても広く浅い感じになる・・というぐらいだろうか。

 

とはいえやはり、つかみどころのない『国語力』の指導のヒントを得られる優れたテキストに変わりはないので、これまた超オススメの一冊である。

 

国公立大学現代文攻略』 長島康二

 国語の指導をする際に、『ここに書いてあるじゃん・・・・』以外の説明が浮かばない方にオススメ

 

先ほどの『はじめからていねいに』が基本とすれば、こちらは『専門的』な内容だ。

 

国公立二次と銘打っているが、実はこれ、少々の工夫で高校入試にも中学入試にも応用が利く優れもの

 

本文はやや難解だが、解答にいきつく術をかなり噛み砕いて説明してくれているので、理解そのものもそこまで苦労しない。

 

(例えば、『三段論法』や『言い換え』、『本文の記述から答えを作る』といった基本に、どこまでも忠実である)

 

少額の投資でかなりのリターンが得られる良書。ちょっとレベルが高い層への指導が必要なら、手に取ってみてはいかがだろうか。

 

ということで今日は手短ながら、紹介の記事を書いてみた。

 

同じように指導に難儀している方に、何かしらのヒントが伝われば幸いだ。

 

では今日はこの辺で。