ご存知の通り、通知表の数値は受験においてかなり重要なファクターとなる。そしてその価値は、多分思っている以上に重い。
例えば僕のいる県では、高校入試において、たとえボーダー+2~30点あろうと3年間の成績で2が1つでもあれば落とす・・なんて説もあるほどだ。(しかもホントっぽい)
つまり、中1でワヤしてしまったら、改心しても手遅れ。そう考えることと同義であると言えそうだ。あーコワイコワイ。
・・・では、そんな風に最初の最初で思い切り爆死したヤツは、その後の人生にどういう影を落とすのだろうか?
一番わかりやすいモデルケースの1つは、多分僕の人生だと思う。なぜなら、『2』も『C』も、中1で取りまくってきたからだ。
そこで今日は、そんな落第生の人生を基に、この辺の闇を考察してみよう。
僕の成績と、その原因。
↑が僕の中1の成績において、一番やらかした箇所だ。ほとんどCなのに加え、1年間を通しての成績でも2が付いている。(しかもこれはあと1つあった!)
正直、1年生時の平均評定は2・7かそこら。れっきとした落第生レベルであり、もし『公立高校受けるぞ!』と言えば、多分『冗談だろ?』と言われるだろう。
その理由は超簡単で、テストも勿論パッとしなかったが、何よりも生活態度が悪かったためだ。
例えば、別に不良こそやっていないものの、提出物は出さないし、授業は寝るし、もう無気力バカである。
もちろん当時は事の重大さを分かっていなかったが、アホなので仕方ない。結果、気づかないままに大きなハンデを背負い、高校受験へ挑むことになるのだった。
高校受験にA判定など無い。
僕が心を入れ替えたのは、どっかで書いたが中3の夏。必死に勉強した結果、成績はちょっとずつ上がったが・・・・・
何度教育相談を重ねても、『中1の2とCの多さ』がネック過ぎるという結論に落ち着いてしまった。
つまり、点数でボーダーを超えようと、全く安心ができないという状況である。それくらい『2』と『C』は、重い。
その後も最後の最後まで悩んだが、『公立高校に行くこと』こそが本来の目的だと考え、僕はボーダーを2~30点超えている高校を受験した。
最終的に何とかそこへ滑り込めたが、最後の最後まで肝を冷やすことになったのには違いない。
高校1年でも早速『2』を付けたバカ。
しかし、元来の気質はそう簡単に治りはしないらしい。僕は高校1年の1学期で、また早速『2』を付けてしまった!
これまた理由は簡単で、ナメくさった授業態度の結果、『書道』の先生に嫌われたためだ。
そして通知表が返ってくるタイミングで、僕は担任にもブチ切れられた。
『お前これで推薦とか絶対もらえんくなったんだぞ!』
-という熱いお叱りだったが、僕はやっぱりバカなので、
『いやー、3年間良い子とか無理なんで、もともと推薦とかどうでもいいんですよー』
と返してしまった。そしてその後どうなったかは、想像の通りである。
-さてさて。後になって知ったのだが、僕の通っていた高校レベルで国公立大学を一般入試で突破するのは、かなりの難題だったらしい。
各学年300人近くを擁しているのに、1桁人しか国公立に行けないという。しかも半数は推薦入試。
つまり、僕はその貴重な手段を、入学して数ヶ月で早々に潰したことになる。
高校生になっても『テンプレ良い子』であることを求められるのかよ!・・・と少し辟易したが、やむなし。僕は実力勝負で大学入試に挑むのであった。
実力勝負の果て、そして今。
そこからは色々と難儀した。幸い大学受験に通知表は関係なかったが、それでもモチベーションの維持は大変だった。
そもそも国公立どころか大学なんて-という同級生も多かったので、受験が近づいても気を遣うやつは超小数。
同級生が11月くらいに公務員試験合格の通知をもって、5人くらいで廊下を走り回っているのを見たときは、柄にもなく殺意が沸いた。
それでも何とか、同じく国公立を目指す仲間と関わったり、大学受験の塾に通わせてもらったりと、環境を整えることに注力。
結果、何とか第一志望の国公立大学へ受かることができたのであった。あんな『2』と『C』まみれの状態を考えると、ある意味成り上がりかもしれない。
そんな風に思う。
改心からの復帰は、思ったより長期の戦いになります。
ってことで独り語りの色が濃くなったので、まとめてみる。
『2』と『C』を付けまくると、大抵の高校受験ではあまりにもデカい足かせとなる。
『中学』でやらかしたなら、『高校』ではなく『大学』での飛躍を考えた方がベター。
という風に僕は感じている。もちろん、これが当てはまらない場所もあるだろうが、そちらの方が少数派らしい。
この状況については、『努力を怠った報いは当然』という意見も、『改心したならチャンスを与えるべき』という意見も渦巻いており、早期の解決は見ないだろう。
-やはり一番はそもそも『2』と『C』を付けないことだ。
そのためなら熱い話をしても良いし、バカ(僕)の人生を引用しても良い。
良い子を演じると言えばアホくさいが、それで影を落とすシステムである以上、気を付けさせておくのも講師や教師の仕事であろう。
-それでは今日はこの辺で。