新中1に先取りで英語の授業をする機会が増えてきた。
ただし、このタイミングにおいて、英語の教えるべき内容が面白いかどうかは眉唾物だ。
例えば既に知っている可能性大の英単語を言うだけとか、I am~という文法を伝えるとか、それで英語が好きになるかと言われればかなりあやしいだろう。
正直、『講師の人柄の面白さ』が、この時期のクラスの雰囲気や生徒の反応を決定する要因である気がしてならない。
だから僕も、実は大変苦手であった。
ところが最近、ある方法を取り入れることで、上記の基礎レベルの内容を扱いつつも、ただ笑わせる一辺倒でない授業を創ることができた。
これは同じ悩みを持つ同志に伝えたい!
ということで、今日はそれを急ぎ記事にしておこう。
出川イングリッシュお絵描き。
英検1級を取り、何度かの海外旅行の経験もある僕だが、最近もはやある悟りに至っている。
ぶっちゃけ、綺麗な文法ではなく単語の羅列が一番通じる。
そういう意味では出川イングリッシュが最強なのだ!!
・・・・・という前置きをした上でやってみたのが、『出川イングリッシュお絵描き』である。
やり方は超簡単。
①生徒が『日本語』だと知ってるであろうモノの名前を『英語』で言う。
例)Do you know "Snowman"?
②それのヒントを、『簡単な名詞』と『ジェスチャー』だけで伝える。
例) Ball,ball, ball... orange,orange, stick, stick, smile, nose is carrot! Bucket on head!
③あえて『絵』で描かせ、笑いながら机間巡視。
・・・という感じである。尚、『Snowman』とは、今回以下のヤツのイメージで話していた。
https://en.wikipedia.org/wiki/Snowman
尚、この出川イングリッシュお絵描きには、優れたオチがある。それは、授業の最後に、
『今日俺が使った単語が、実は1年生の初っ端で覚えておかねばならない英単語だからね』
と言える点だ。ただ遊んでるわけじゃねえ!という締めができるのもあり、僕は今後もこのレクをしばらく行っていく所存である。
だじゃれDE一週間。
ぶっちゃけ、『なぜ月曜日って英語でMondayなの?』なんてのは、答えようがないし、どうでもいい話である。
この手のモノは、どれだけ方法がチープだろうが、覚えたもの勝ちである。その方法が本人にとって面白ければ言わずもがな。
ということで、まずは上記の動画を観てほしい。反応は人によりけりだろうが・・・
新中1の反応は抜群だ。スタートがどうあれ、クラスの全員がその場で覚えたほどだ。
だじゃれの力、恐るべし。羞恥心をかなぐり捨てて、実践されてはいかがだろうか。
終わりに。
ここに書いたことも、正直小手先と言われればそれまでなのだが、時には小手先こそが結果を生むことだってある。
新入生歓迎のこのタイミングは、まさにそうであろう。体感として思うが、この時求められるのは、ためになる授業より面白い授業なのだ。
キャラによる部分も多いだろうが、割と根暗な僕でも実践は容易だったので、食わず嫌いせずに試してみてほしい。
では今日はこの辺で。