精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

学年末試験直前、限界まで勉強時間と集中を伸ばす戦略を伝えよう。

大体の高校で学年末試験が始まり、来週を目途に各中学校もそれに突入していく。

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昨日の記事でも書いたが、試験前になると、訳も分からず焦り、時間ばかりかかる勉強法に終始し、結局準備が間に合わない生徒を散見する

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

そこで今日は、この直前期だからこその、勉強時間と集中を伸ばし、効率的に準備を終わらせる術を、箇条書きと簡単な説明でまとめておく

 

テンパってる生徒に是非伝えてあげてほしい。では、続きは以下から。

 

 

 

事前準備編

 

①学習環境を創れ!無理ならそういう場所に行け!

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『環境』が持つ力は、殊の外強い。学習するための空間を用意できれば、そこに行くだけで勝手に脳にスイッチが入るほどだ。

 

だが、逆もまた然り。自分の部屋と言うリラックススペースで、学習という苦行を行うのは、あまり効率的とは言えない。

 

したがって、まずは環境を創ることが要だ。自分が学習する際、視界に娯楽が入らないよう、まとめて箱か何かにぶち込んでどこかに仕舞おう

 

タイマーとしてスマホを机上に出すのは百歩譲るが、通知が気になるという理由で置いておくのはぶっちゃけ論外その都度集中が切れるためだ。

 

ただ、そういった環境づくりがそもそも難しいなら、勉強するための場所に自ら行くしかない。図書館、塾、エトセトラ。

 

ということで、そもそものスタートとして、僕は『環境創り』を推しておく。

 

②試験範囲を『ザッと』確認する!

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『試験範囲、どこがヤバい?』と生徒にきいて、もし『全部!』と言ってきたらどうするか。

 

ハッキリ言う。その状態は、何が分かっていないかすら分かっていない。つまり、何が問われるかという敵を全くつかめていないということだ。

 

冷静に考えれば、だだっ広い試験範囲の本当に全てが0から分からないなんて、極めて稀な話だろう。

 

だからこそ、まずはザッと全体像を掴ませるべきだ。ページ数通りにまずは教科書をナナメ読み。これでいい。

 

すると、『ここイケそうだな』とか、『このページ、コラムだから関係ないじゃん』といった、削れる箇所を絶対に見つけられるはずだ。

 

敵を知れば百戦危うからずというが、これは言い得て妙、的を射た格言だと思う。

 

実際の学習編

 

①まずは見て読んで、試験範囲を1~2周するべし!

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試験勉強という範囲が決まった勉強の基本は、一にも二にも反復だ。

超綺麗にノートをまとめる学習は、例えば答えを隠して読む勉強を2~3回した生徒に完敗する。これが現実なのだ。

 

だから、まず1~2周目は、書くのではなく読むことをメインにし、とにかく早く終わらせよう。

 

社会や理科のワークは、答えを紙か何かで隠して言うだけなので分かりやすいと思うが、国語や英語でも、長文の全体像や単語等はこれでイケる。

 

数学も、『この手の問題は、確か中心角をxと置いたよね』みたいに、答えに行きつく道筋がぼんやり見えればOKとしよう。

 

まずは書くのではなく、見て読んで、一周スピーディーに終わらせる!!

 

本当に、これに尽きる。やればわかるし、やらねば終わらないと、強く感じる。

 

②インプットとアウトプットは、それぞれに集中し、連続させない!

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もはや肯定している先生も講師もほぼいないが、答えを見ながらワークに転記する"作業"は、最悪な学習法(ですらないが)の1つである。

 

理由は、インプットとアウトプットがごちゃ混ぜになっているからだ。2つの作業は、よほどの天才でない限り不可能である。

 

だからこそ、何度も言っていることだが、まず勉強時間は15~45分のそれと、5~15分の休憩で1セットとしよう。

 

そしてそれぞれのセットでは、『インプット』のみ、『アウトプット』のみと完全に切り離そう。そうすることで、飽きが来るのを防げて、結果集中時間が延びる。

 

例えば、1セット目で『歴史の教科書を思い出し法で暗記』したら、その次のセットは『何かのワークを解く』という具合だ。

 

これを『タスクシフト』というのだが、僕自身も集中時間がトータル延びたという実感はある。ぜひ試してみてほしい。

 

―では最後に、適切な『息抜き』について述べていく。

 

息抜き編

 

①最高の休憩法は、『そもそも何もしないこと』。

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まず言いたいことから言う。ぶっちゃけ、勉強時間を区切り、いざ休憩に入ったとして、本当にしてほしいことは1つだけ。

 

何もするな

 

である。目を閉じてゴロゴロしててほしい。これが一番、頭に残るためだ。

 

例えば15分の休憩でゲーム等に手を出すと、その刺激が記憶の構築と定着を妨げて、学習効果が減ってしまう。それは不毛ではないか。

 

理想は少なくとも10分程度ゴロゴロしてほしいが、最悪でも1分程度はぼーっとしてから、ゲーム等の娯楽に手を出してほしい

 

②やる気スイッチを強制的に押す手段とは?

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あるのかないのかよくわからないやる気スイッチ。実はこれを、強制的にONへ入れる術はある

それは、全力運動だ。例えばどうにもやる気に呻吟するなら、腕立て伏せを全力で20回程度やってみると良い。

 

或いは、騒音や周囲が気にならない環境なら、『バーピー』という動作をやってみてもいい。これも20秒でゼーゼーものだ。

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『運動して疲れたら寝ちゃうじゃん!!』と言う人は、部活動を終えて、家に帰った後の話をしているのだろう。

 

逆に尋ねるが、特に運動系の部活動終了直後に眠くなった人は、一体何人いるだろうか?

 

運動は最高の目覚ましだ。良いからやれ!Just do it!

 

終わりに。

 

―ということで、ここにあることを繰り返し取り入れることで、対策が無い場合の2倍程度は、集中時間を延ばせるはずだ(個人差はあるが)

 

そして効率も同時に高めることで、対策無しで取り組む場合と比べて、実質4~5倍程度の量をこなすことができるはずだ。

 

繰り返すが、大事なのは戦略。それ次第で、学習の質も量も、そして成績も、良くも悪くも大きく変わるのだ。

 

身の回りのテスト週間難民が居るのなら、是非伝えてあげてほしい。

 

では今日はこの辺で。