精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

負の感情だろうと、勉強の原動力になるなら良いじゃないという話。

様々な受験が片付き、残すは国公立大学後期試験ぐらいなものになった。結果が出るまでは戦々恐々だが、何か一つの区切りを迎えたという感覚もある。

f:id:pochihiko_inunosuke:20200307192548p:plain

 

さて。少し前、こぞって色々な講師や著名人から、受験生へのエールがアップされた。

www.toshin.com

lohaco.jp

 

これを掻い摘んで観てみたのだが、その全てが『夢に向かって!』とか、『努力は裏切らない!』というメッセージばかりなのが目立つ

 

確かに受験生以外も観る動画で、負のモチベーションについて語るのははばかられるだろうが、ハッキリ言って動機が不純だろうが勉強は頑張れる

 

今日は逆説的なエールを、1年後に受験を迎えるであろう新小6、新中3、新高3に向けて、僕も送ってみようと思う。

 

 

リセットのために勉強を頑張ってもいい!

f:id:pochihiko_inunosuke:20200307222844p:plain

これは僕自身の話。僕は中学受験はしていないので、人生初のそれは高校入学に関わるものであった。

正直、当時勉強は嫌いだったので、大した努力を要さない私立でいいかと、中3秋までは考えていた。

 

しかしその計画は、僕が狙っていた私立に、学年で一番嫌いなヤツが推薦を取ったことで崩れ去った。

 

またあいつと3年間一緒とか、気が狂う。そこから僕は、がむしゃらに勉強を始めた。

 

結果、何とか僕は公立高校に滑り込み、そいつとのクソみたいな3年間を回避できたのだ。ヤツのいない高校生活は、実に楽しかった。

 

―さて。爽やかなモチベーションとは程遠いヘドロみたいな動機だが、僕は勉強を頑張りぬき、志望校という目標を達成できたのだ。

 

イヤな人間関係、過去の失敗、それらから自分を切り離す区切りとして、受験は数少ないチャンスである。別にそれが狙いで良いじゃないか。

 

『あの世界に行きたい!』のではなく、『この世界に居たくない!』という反骨心で頑張る。実に結構、僕は全力で応援する。

 

大っぴらに言いふらす必要は無いが、その思い、大切にしてほしい。

 

※より詳しい話はコチラ↓

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

下心で勉強を頑張ってもいい!

f:id:pochihiko_inunosuke:20200301191917p:plain

このテーマについては、以下の記事を見れば『現実』が見えてくる。

wryyy.jp

type.jp

 

―正直これらはポジショントークも良いとこなので、腹を立てながら見るものではない。

 

他人事として、こういうことを考える人もいるんだな、という距離感を持っておこう。

 

ただその上で、『現実』はこういう一面を持っていることもよくわかる。やはりステータスとして、勉強は頑張っておいた方が得なのは間違いなさげ。

 

特に取り立ててコミュ力があるワケでない同志であれば、勉強にしっかり打ち込んでおいた方が、リターンがある可能性が高い。

 

『有名大学を出て、僕は弁護士になるんだ!』という高邁な目標も良い。だが、『旧帝大を出れば、食うには困らない』という動機が悪いとも言えない。

 

背が高い人がバレーやバスケを始めるように、何かに向いている人が、その対象に精を出すのは当然である。その下心、大事に持っておこう。

 

『なんとなく』の何が悪い?

f:id:pochihiko_inunosuke:20200306170712p:plain

僕みたいにネガティブな生徒は、『でかい目標が無ければ、有名校とか目指しちゃダメなんですか?』みたいな本音を言うことがある。

 

どうやら、『弁護士になるため旧帝大』とか、『医者になりたいから有名私立中』というフレーズを聞くたび、さして野望の無い自分に疑問を抱くのだという。

 

僕は彼の肩に手を置き、そっと語る。

 

『そんなわけねーよ』と。

 

あくまで志望校も、引いては学歴も、人生においては途中経過なんだと意識しておくべきだ。

 

とりあえず頑張れば行けそうな高校や大学を目指し、3年や4年のモラトリアムの中で、将来の目標を決めても良い。(僕はそのパターンだ)

 

正直、将来の夢や目標など、10代前半できちんと描けている方が稀だ。無いのが自然、それを気に病むなんて少し滑稽である。

 

つまり、『なんとなく』で問題はない。真に打ち込めるものを見つけたら、その時それに全力を出せばいい話だ。

 

それまでは最低限のことをしつつ、アンテナを張り続けよう。

 

終わりに。

 

ということで、ちょっぴり逆説的なエールを送ってみた。熱いエールも嫌いじゃないが、こんなのでも響く人には響く。

 

シニカルな思考を持つ生徒は、松岡修造的応援が素通りする可能性が特大だ。講師たるもの、応援の仕方にも色んな引き出しを持っていた方が便利だろう。

 

何かしらの参考になればありがたし。それでは今日はこの辺で。

 

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村