僕は自意識過剰なのだが、最近意を決して、ついに『動画授業』に挑んできた。
録音された自分の声を聴くだけでも嫌な僕が、自分で自分を撮影し、その編集まで自分でやるという地獄である。
例えばハエトリグモすらダメなレベルでクモが苦手な人に、上半身裸になってタランチュラを乗せろと命じるくらい酷な話だ。いや、大げさとかじゃなく。
そんなワケで撮影日は憂鬱で仕方なかったのだが、今現在は累計45分程度、取り終えたところである。
アプリが編集を終えるまで暇なので、こうして記事を書いている。
さて。あれだけ猛烈に嫌だった世界に飛び込んだのだ。何の経験値もないとか、あり得ないではないか。
ということで僕が得られた気付きや学びを、なるべく言葉にしつつ、ここにまとめる。
①最初の恥ずかしさはどうなるのか?
僕の場合は、という但し書きはあるが、
自分の動画を観始めてから10秒くらいで、きれいに消えた。
これは不思議な経験だった。猛烈に恥ずかしいと思っていた行動だが、やってみると拍子抜けと言うか・・なんだ、普通に観れるなぁという感じ。
一度冷静になってしまえばこっちのもので、『あー、カメラ観てるつもりが、意外と視点って左に流れるのね』という気付きに焦点を絞れた。
結果、次はあーしよう、今度はここを直そう、今回のネタは結構ハマったな、といった健全な思考へと、本当に意味不明だがどんどんチェンジしていった。
恥ずかしいというのは単なる思い込みだとよくわかった。現実は、こちらの想定を得てして下回る。本当に身に染みてよくわかった。
案外、『羞恥心』はやってみたら消える程度のモノなのかもしれない。無責任に薦めはしないが、敢えて恥ずかしいことに挑むのもまた一興である。
②自分が思っている以上に声真似は難しい。
僕は、『似てる気がする』という声真似をいくつか、ネタとして持っている。今回動画の中で、調子に乗ってそれをやってみた。
しかし、動画で確認してマジでビビッた。全然似ていないのだ。ついでに、地声からあんまり変わっていないように聞こえる。
―やはり、自分が聞いている自分の声と、他者が聞く自分の声は、似て非なるものとみて間違いが無い。これは練習が難しい。
他人が『似てる!』と思う時、その声は主観的に考えると多分似ていないのだ。
本気で声真似を練習したければ、やはり録音しては確認するというやや泥臭い作業はマストである。
③面白いと思ってやっても、動画で観たらツマラナイ。
僕の素の授業は、我ながらあらゆる感情の起伏に乏しいという実感がある。要は、ピエロに徹することができないのだ。
だから自分で言うのもなんだが、シュール系のネタとかを放り込み、爆笑ではなくクスクス笑いを狙い撃ちするのが、僕は得意である。
さて。今回動画で授業するにあたり、導入にマジで困ってしまった。僕に決め台詞なんて無いためだ。
仕方ないので、人気とされるYOUTUBERの導入を真似し、カメラに向かってやってみた。
あぁ。
マジつまらねぇ。
絶望すら覚える時間。これはすぐすぐどうにかするのは、どうしても無理ゲーっぽい。
何というか、自分がよくわかっていないとか、実は面白いと思っていないという隠し事は、ここまで丸わかりなのかと驚いた。
やはり、自分が楽しいと思うネタでないと、本末転倒なようだ。
導入のフレーズが面白いのは、その内容ではなく、その人がそれをやっているからなのだとよくわかる。
皆さんも、出だしの言葉には留意されたし。
④無茶苦茶疲れる。
尺そのもので言えば、普段の授業より圧倒的に短いのに・・・
今、ものすごく疲れている。それこそ、早く布団にダイブしたいくらいにだ。
普段使わない意識をフルで使いながら授業しているわけなので、冷静に考えれば数倍のエネルギーを食うのは当然だ。
これは多分盲点なので、できれば元気がありふれている時間帯を狙い、撮影された方が良いように思う。
⑤割と楽しい。
こんなブログをしているんだから気づけよと言われそうだが、新たな手段で何かを表現するというのは、やはり楽しかった。
もっとも、調子に乗ってこれから自分のチャンネルを開設とかは、動画にしてまで伝えたいネタなど無いので考えていないが・・・
案外、『真に楽しめるものとの出会い』は、『よくわからない心理的バリアで遠ざけているモノたち』の中にあるのかもしれない。
終わりに。
さて。ここから先については、動画を観た方々のリアクションが返って来てからである。
僕は個人的には、どうしても怖い『批判』がいっそのこと返ってこないかなと思っている。
別にマゾではないのだが、多分僕の想像程ダメージは受けないので、早くそういう経験を積んでおきたいのだ。
ということで、今後教育系Youtuberに興味をお持ちなのであれば、ここに書いたことは多分心理的な動きとして役立つと思う。
積極的に背中を押すとかまではしないが、思っていたより有意義な時間だったよとは念押ししておこう。
では今日はこの辺で。