精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

試行錯誤の”楽しさ”と、"面白さ"がよくわかる名著。『ご冗談でしょう、ファインマンさん』

今日は読書感想文をば。

 

僕は高校から理科の成績がヘボチンなのだが、理科そのものとか、その考え方は結構好きだという自負がある。

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『これってどういう理屈で機能してるんだ?』とかに興味を持つことは多いし、何よりネットが普及したおかげで、それを調べるのも容易になった。

 

―だが、なかなかこういう熱を生徒に伝えるのは難しい。やはり『勉強が好き』と言おうものなら、意識高い(笑)みたいなイメージを持たれてしまう。

 

そしてそのまま大人になられた方も多いのではないだろうか。例えば『何かを学ぶのは楽しいぜ!』と言う同級生を、僕はあまり知らない。

 

そこで今日は、『科学的に物事を考える人間の思考プロセス』と『その熱意』、そして『その面白さ』が無茶苦茶濃く、深く学べる良書を紹介する。

  

それは『ご冗談でしょう、ファインマンさん』という本である。

 

 

 さて。この『ファインマン』とは誰かというと、ノーベル物理学賞も受賞した、歴史的なアメリカの物理学者である。

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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BBP%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3

―ただ、この本に超絶難解な物理学の話はほぼ登場しない。僕みたいなド文系が楽しく読めるくらい、その内容に理系用語は少ない。

 

では、この本に書かれている内容は何か?Amazonの説明を引用すると、

 

20世紀アメリカの独創的物理学者が、奇想天外な話題に満ちた自らの体験をユーモアたっぷりに語る。

 

持ち前の探求心と、大のいたずら好きは少年時代から変わらぬまま。

 

大学時代や戦時下の研究所生活でも、周囲はいつもファインマンさんにしてやられる。

 

愉快なエピソードのなかに、科学への真摯な情熱を伝える好読物

 

※・・太字は僕が付けた

 

ということで、まず安心してほしいのは、『笑える』という意味で無茶苦茶面白いということだ。

 

しかも大体一話が2~10ページくらいなので、キリが悪くてなかなか読み進められない!というのもない

 

その短くテンポの良いエピソードの中に、ファインマン氏の考え方や、『学ぶことの楽しさ』のヒントがぎゅうぎゅうに詰め込まれている

 

試行錯誤、多角度からのアプローチ、仮説立て・・・・・。

 

言葉にするとここまでめんどくさそうなことを、実に楽しく日頃から行っていることがありありと伝わるのだ。

 

言葉を尽くして説明するより、『勉強って楽しいんだ!』というのがビシビシと伝わってくる名著。

 

別にそこまで肩肘張らずとも気軽に読めるので、このコロナショックで暇になってしまった方はいかがだろうか。

 

(僕のオススメは、少年時代に実験の果て、部屋を燃やしそうになるエピソードである)

 

 

 

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