今日は僕の私見について。タイトルの『ネットワーク読書』とは完全に僕の造語である。
ここ1年近くは多読のスタイルを変えて、ひたすら蔵書を再読するようにしており、新しい本も全くと言っていいほど買っていない。
そういう読み方をしていると、時折『おや?』という気付きを得ることがある。それは、
『この辺の説明、あの本と似てるなぁ』
というものだ。そして、『ネットワーク読書』とは、この『無意識下で類似点を覚えた本を、連続して読む』という行為を指す。
よく分からない。ということで、続きにてより詳しく述べていく。
知識の繋がりに喜びを覚えよう。
この読み方の利点は、『あるテーマ』を複数の解釈で頭に入れられるため、定着度と応用のし易さが段違いになる、という点にある。
別々の主張をしている本の一節がある一点でつながれば、それはその他の知識もネットワーク化できたことに等しい。
簡単に言えば、世界史をテーマにした本を読んでいるとき、ふと経済学の考え方が閃くような感じである。(簡単に言えなかった)
しかしそのデメリットとしては、着想を得る最初の段階が難しいというのが挙げられる。僕自身、この『ネットワーク化』ができた組み合わせは、実際ほとんどない。
ということで、何かの参考になればということで、皆様に僕が類似点を見つけた組み合わせを紹介してみようと思う。
組み合わせ例。
サピエンス全史
言わずと知れた名著にして大作。
最近3度目の再読を終了したが、世界史にとどまらず、宗教史、経済学等の考え方を網羅しているため、あらゆる本がここに書かれたテーマに繋がっていく。
例えば、ここに書かれていることを下地にすれば、以下のちょっと難しい(けど面白い)本の内容が、一層スムーズに入ってくる。
また、『科学』についてもサピエンス全史で深く扱われているため、下記のシリーズもまた違った観点から楽しむことができる。
あらゆる知識の幹となり得る名著なので、コロナで外出が制限される昨今、是非とも読了してほしい一冊である。
お金2.0
新しい『経済』や『お金』について、非常にわかりやすく書かれた一冊。
言葉は分かりやすいのだが概念が難しく、3~4回読んでやっと実感を持ちながら理解することができた。
この本の知識を持っていると、『個人個人の価値』について解いた本が、精神論ではない論理立てで理解できるようになる。
特に以下の本を、より深く腑に落とすことができた。
これからの『お金』について、或いは『豊かさ』について理解したい人は、この名著を推す。
―ということで、言いたいことの5割も言葉に出来なかった気しかしないが、まぁこんな考え方もあるんだと思っていただければありがたし。
知識はネットワーク化することで使い物になる・・と言うのは、ここ数年で実感できていることだ。もっと早く知りたかった。
それでは今日は、この辺で。