皆さんは授業に入られる際、どういうルーティンを行っているだろうか。
手前味噌だが、つくづく『べしゃり』はデリケートだと感じる。些細な考え事等のノイズで、簡単に説明が鈍っていくからだ。
僕はこれでお金を頂いているプロなので、常に一定水準以上のクオリティを提供せねば、講師失格となる。決して軽視はできないのだ。
それもあり、最近は授業前に、『最低限でもこれはやろう』という決まり事を実施している。いわば『ルーティン』である。
今日は何かの役に立てばということで、それをご紹介する。
①飯は抜かない!
僕だけかもしれないが、僕は空腹になると何故か軽い吃音が出たり、早口になったりしてしまう。(説明が長くなることもままある)
生徒に取られないよう気を付けながらお菓子を常備し、どうにもコンビニ飯を買えないときは、最悪それだけでも口にする。
同様のケがあるなら、参考にされたし。
②指導予定単元の該当ページを一読!
慣れてくると、テキストを見ることなく、『この辺をやればいいだろ』というカンが働くようになる。
それ自体も、根拠のない慢心ではなく、蓄積された経験値から出た経験則であるなら、僕はむしろ不要な手間を省ける時短ツールとして、ポジティブに捉えている。
だが、油断していると、テキストがちょっと改訂しているなどの場合に冷や汗をかくことになる。
例えば、受動態を説明する際、『by』だけで良いと思っていたら、しれっと『in,with,to』を使う場合がいつの間にか含まれるようになったという例もある。
特に新年度のテキストを使用する際は、必ずザッピング程度であっても目を通すべきだと感じている。
③『語り口調』の参考書や、説明系動画を観る!
最後に、少し調子を崩している場合のルーティンを述べる。
色々試した結果一番しっくりきているのは、『他者の説明』をしっかりと受けるという時間である。
論理展開やテンポ、具体例の使用頻度や演習の指示など、自分に抜けているポイントを確認する際において、非常に効果が高い。
自分の授業のネタ集めと言う時間も兼ねているため、キャリアの初期の段階の人は特に、意識して取った方が良いかもしれない。
終わりに。
もちろん講師以前に良い大人として、深酒しないとか7時間以上寝るとか、運動も定期的にするといった生活習慣は、別に実施している。
あくまで『講師』『教師』が指導する際に用いたら効果的かも、という目線で書いたことなので、そこはご留意いただきたし。
特に生徒を校舎に集められない関係で、授業そのものがなまっている方が居られるのなら、一度ここに書いた所作を使ってみると色々好転するかもしれない。
それでは今日はこの辺で。