同業者、子どものいる友人、或いは会社の人とお酒を飲むと、言い方は悪いが『子どもの制御』の話が話題にのぼる。
言うことを聞かないとかから始まり、やる気を出さないとか、宿題をしないとか、そういう悩みが中心だ。
なんか子供をコントロールしたいという思いが見えて辟易するが、その辺は別にいい。だが不思議なもので、『強制』や『罰則』では、面白いほど彼ら彼女らは動かない。
何か他に手を打たねば、確実に響かない。今はもう体罰が闊歩していた時代とは違うのだ。
―今日はそのことについて、僕が『ヒント』になり得ると考えている話をシェアしたいと思う。
生徒が動く『コツ』とは?
何かしらのテクニックを期待されている方には申し訳ないが、そんなのではない。
とにかくこちらが楽しそうに語る。
それに尽きると、僕は考えている。
実はつい最近、禁煙を始めて半年が経過した。それまでの喫煙歴は5年ほどで、その間一度も止めようという気は起きていない。(止めろとは何度も何度も言われたが)
そんな僕が、なぜ禁煙を思い立ったか?そのきっかけは、『さまぁ~ず×さまぁ~ず』
という番組と、そこでの三村マサカズさんの発言である。
曰く、人間ドックの結果が非常にマズかったことを受けて、『禁煙』に挑戦しているという話だった。
印象的だったのは、そこで話されるエピソードを、大変面白そうに、楽しそうに語るその姿そのものであった。(それが仕事なのもあるだろうが)
『煙草を止めたら覚醒した!逆覚せい剤みたい!』
『かつ丼の香ばしさとか初めてわかるようになった!』
といったフレーズが非常に気になり、かつその楽し気な様子にすっかり興味を持ち・・・・
『俺もやってみよ!!』
ということで、僕も禁煙に取り組んだというワケである。(ちなみに、確かに鼻の機能は戻った気がしている)
―『やれ!』『やった方がいいよ!』というアドバイスや指示は、驚くほど心に響かない。自分が言ってもわかるし、言われてもわかる。
そういったある種簡単なやり方は、そもそも通じないのだ。押してダメなら引いてみる。
自分が伝えたいことを強制するのではなく、ただただ自分が楽しそうに語る。
ぶっちゃけ教えとしてはかなり浅いのだが、これこそが真理に近い話なのかもしれない。
もし生徒が自分の言うことを聞いてくれないとお悩みなら、無責任と言われるかもという実体のない恐れを振り払い、一度純粋に自分が楽しんでみてはいかがだろうか。
それでは今日はこの辺で。