精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【小ネタ】『昔ながらの指導』の、コワ~イ話。

コロナの混乱のせいか少し動きが鈍いものの、新規問い合わせが増え始めた。塾業界の書き入れ時であり、僕も面談等で結構忙しい。

 

その最中でたまに出会うのが、『他塾から移ってきたご家庭』である。この手のご家庭の面談は、良くも悪くも緊張感がある。

 

さて。最初に僕から積極的に聞くことはしないのだが、ある程度関係が出来てくると、『前の塾を辞めた理由』をぽろっと教えてくれることがある。

 

それをよくよく分析すると、成績が振るわないのもそうだが、何より『昔ながらの指導』が多くの場合その原因であると気が付いた。

 

文字に起こせば『そんなことするわけねーだろう』と思えるのだが、例えばこちらのメンタルが弱っているときなんかは、自制しきれず飛び出すリスクもある。

 

今日はそんな話を、自戒という目的も兼ねて、まとめてみようと思う。

 

 

パターン1:とにかくスパルタに徹する指導。

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体罰』が幅を利かせる価値観はハッキリと時代遅れだが、それを信奉する人、或いは精神を追い込むのは大丈夫だろうと考える方は、まだまだ少なくない印象である。

 

それによる『指導』に対する目はかなり厳しくなっており、その徹底した『厳しい』指導により自信を粉砕され、そこを辞めたという話は結構多い。

 

以前も書いたが、どんな結果を出しても悪い点を指摘されるなどで自信を砕かれた生徒は、コチラが悲しくなるくらい自分を卑下するクセが付いている。

 

今はそういう情報に、色んな味付けがされて即座にSNSで拡散される世の中である。

 

とにかく甘やかせとかそんな雑な提案はしないが、「心を鬼にして」という言葉の意味を絶対に履き違えてはならないと、強く感じている。

 

パターン2:不必要な競争が蔓延する校舎。

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これも先の『自信粉砕』に繋がるのだが、最近僕は、各種ランキング表の掲示に疑問を抱いている

 

確かに対外的な宣伝として効果があるのも存在するが、大抵は対内向けで、かつデメリットがメリットを上回っているとしか思えないからだ。

 

定期テスト、単語テスト、模試、課題の進捗等々、ことあるごとに順位や優劣をつけ、掲示物で大々的に広めていくことは、刃が超鋭い諸刃の剣と言える。

 

それで競争意識を生み、成績向上に繋がれば良いが・・・。その方向に進むのは極めて稀だ。大抵は自尊心とかそういうのを傷付けられて終わりである。

 

せめて貼りだすにしても、下位の名前は伏せるとか、そういう配慮はマストである。容赦なく全員貼り出すと、良くない影響が蔓延する可能性が高い。

 

ご留意されたし。

 

パターン3:熱意が乏しいスタッフ。

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これはもう論外レベルだが、『仕事とプラべを完全に割り切ること』を勘違いしている講師は、たまに業務や指導に対し、熱意の一切を出さないことがある。

 

仕事を一生懸命やるとダサい、或いは社畜だブラックだと騒ぐのは、言葉を選ばずに言うと、ただの知性の低いアホだ。

 

『お金をもらっている以上プロとして責任をもってやれ!』みたいな精神論を振りかざすつもりはないが、手を抜かれると会社の評価が下がり、評価が下がれば利益が減る

 

そういった実利の話としても、授業中のスマホとか、雑談に終始とかは、絶対に容認できないし、してはならないと思う。

 

ちなみにこの項目については、そういう態度で授業をする講師よりも、それを許す空気や環境、管理者の責任だと思うのだが、いかがだろうか。

 

終わりに:やはり、『何を』教えるかではなく、『誰が』教えるか、である。

 

昔も書いたし、今も強く感じているが、やはり現在は『情報そのもの』の価値は大暴落を続けており、その代わり『人となり』が持つ価値が急上昇している。

 

上記の3つの例も、実は『教え方の上手さ』という項目が一切入っていないのに、お気付きだろうか?

 

もちろん提供するサービスとして、一定水準のクオリティはマストだ。しかしある程度まで行けば、そこで勤める人が持つ『価値』こそが市場でより重視されるという話。

 

僕自身も自尊心を折られ、否定的な言葉に辛い思いをし続けた一人だ。今までだとこういう人間は軟弱物と呼ばれ蔑まれてきたが・・・。

 

今はその経験があるからこそ、超えてはならない一線がくっきりと見えている。自分で言うのもなんだが、僕は生徒の自尊心を折らないことに自信がある。

 

『自分が子どもの頃に受けていた教育こそ正義!』みたいな変な熱さを持ちつつも、それで色々と上手くいかないのなら、一度色々と見つめ直してみてはどうだろうか。

 

それでは今日はこの辺で。

 

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