精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【小ネタ】『長文問題』の効果的な復習方法、それは『他者への説明』。

大学入試の『共通テスト』の予想問題が書店にずらりと並んでいるが、それを読まれた方はいるだろうか。

こと英語に際しては、問題形式が大きく変わり、筆記の(ほぼ)全てが『長文』となっている。(僕は正直、弱者切り捨てになる気しかしないが・・・)

 

しかし、国語だろうが英語だろうか、一番大事な単元なのに、『長文』は極めて"復習"が難しいと思われないだろうか。自ら学ぶ際も然り、人に教える際も然り。

 

そこで今日は、『長文』の効果的な復習方法について、コロナの影響で自学をせねばならない方々に向けて、お伝えしようと思う。

 

 

脱・『受動的な学習』。

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 これらの『長文』の復習が捗らない最たる原因は、とことん学習が受け身になってしまうことにある。だから読むだけで終わり、頭に残らず、成果に乏しい時間となる。

 

厄介なこの罠を打破するには、学習方法を能動的にするしかない。そのコツとして、僕は『他者へ説明するつもり復習』を推す

 

では以下、具体的な方法を述べていく。

 

①普通に解く。

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ここは特に説明なし。普通に解いて、その後に正誤をチェックすればいい。

 

大事なのはその後のステップだ。

 

②『あいつにどう説明しよう?』

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正誤チェックが済んだら、その出来を問わず、友人や生徒の顔を浮かべながら『あいつにここをどう教えよう?』と思いながら、解説を読むようにしよう

 

時間が無ければ自分が間違えた問題だけで構わないが、その目線を持つだけで解答の頭への入り易さは段違いである。

 

―ちなみに大切なのは、『なぜこれが正解なのか?』というより、『なぜこの選択肢は違うのか?』という消去法の考え方だ。

 

その辺りを意識して、改めて本文と選択肢を照らし合わせつつ、見直してほしい。

 

③一人個別授業。

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ここまでガチでやる必要はあまりないが、せっかくなのでご紹介。時間が許したり、本気で理解が難しい長文は、実際に誰かに教える感じでの再演習をオススメする。

 

脳内でも、実際にぶつぶつ喋ってもいいのだが、例えば、

 

『この行に根拠が書いてある。で、選択肢はここを言い換えた4が正解!そして1は、矛盾しているから×・・・』

 

という具合。ここで言い淀んだ場合、それは理解できていない弱点である可能性が高い。そここそ、重点的に理解を深めるべきポイントだ。

 

ここまでやれば、ただの受動学習は完全に脱した、ある種の『アクティブ・ラーニング』である。ぜひ試してみてほしい。

 

④その後はどうする?

 

ちなみにここまで理解を深めた長文は、勿体ないので、その意味や主張、英語なら訳などを自動的に理解できるまで『音読』するようにしよう

 

このレベルまで勉強してるヤツはそうそういない。この期間で爆発的に英語力・国語力を伸ばすのにぴったりな方法なので、どうせならここまでやってみてほしい。

 

終わりに。

 

ということで、退屈でしゃーないあの学習について、工夫のヒントを書いてみた。要はやり方の問題である。それが伝わっていれば嬉しい。

 

文法や単語、漢字ばかりやってて解けるようになるほど、長文問題は甘くない。だからこそ、その全てを同時に動員するような復習を、ここに書いたように心掛けたい。

 

不毛な自学をする生徒が一人でも減れば嬉しい。

 

それでは今日はこの辺で。

 

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