精神年齢9歳講師のブログ

"よいこ"から程遠い目線から、授業のネタ、講師としての日々、そしてたまには教育や子供について、真面目なことを基本毎日書いてます。

考えもなしに『難問』を解いても、『難問"だけ"』が解ける生徒になっちゃうゾ!

『難問』『応用』『発展』といったフレーズが付いている問題に、あなたは、そしてあなたが受け持つ生徒は、どういう感想を抱くだろうか。

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僕は正直、『めんどくせぇ』とか、『できなくてもいいか』とか、『部分点をねーらお』という、エスケープの術を考えてしまう。 

 

だが、そういう風に割り切れる生徒は、体感だがかなり少ない。大体は、『解けなきゃダメなのに僕はできない!』と謎に強迫観念を抱き、そればかりに挑んでいる。

 

そして泣きそうな顔で質問を持ってきて、僕らの解説に全神経を注ぎ、聞き入る。それだけなら確かに猛勉強している感は出るし、意識が高いようにも見える。

 

だが、果たして『難問』とされる類への接し方は、それで正解なのだろうか?ちなみに個人的には、結構極端に良い方にも悪い方にもやり方ひとつで転がると感じている。

 

今日はそんなお話。

 

 

『難問』の非効率的な取り組み方。

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時たま、『難問』を制すれば、そこに至る全ての能力を習得できる!みたいな幻想を抱いている生徒がいる。

 

例えば、ホテルシェフ顔負けの超ふわふわなオムライスを習得すれば、それは自動的に茶碗蒸しやだし巻き卵の習得を意味する、みたいな考え方と言える。

 

実際は真逆だ。確かに『その難問』は出来るようになるかもしれないが、『その難問"しか"』解けなくなる可能性の方が高い

 

東大の数学の1回分の数学を完コピしても、それによって京大・阪大の数学も満点が取れる!みたいなアホな話にはならない。例えは極端だが、似た考えの生徒は多い。

 

つまり、解説もぶっちゃけワケワカメ、理解せぬまま丸暗記して無理やり答えに行きつくなんてやり方では、時間を無駄にして終わりなのだ。

 

まずそもそも、解説の4割も理解できない有様では、それに挑むタイミングではない。大人しく基本演習を重ねた方がベターである。

 

ではどう『難問』に向き合うか?

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 とはいえ、軽いウェイトばかりを振り回しても筋肉が付かないように、ある種の【必要不可】として『難問』に挑むのは大切だ。

 

大切なのは、それを通じての『見切りの練習』と、『プロセスの理解及び習得』である。細かく見ていこう。

 

まずそもそも、『難問』とされるものは、その全てが解ける必要は別に無いことがままある。例えば、東大二次試験が満点必須なら、合格者はほぼいないだろう。

 

これは高校入試レベルでも同じであり、大体どの地方でも、数学の相似や合同のラストの方は、ポイっと捨てるケースが多いと聞く。

 

高学歴とされる医学部出身の先生と話をした際も彼が言っていたが、『必要なのは合格点。時間ばっか掛かるのは後回し。』なのだ。

 

『難問』は、頑張れば全部できる!という謎のプライドを捨て去る練習にうってつけだと思うし、そういうマインドを育まないとならないとも感じている。

 

尚、僕が現役の頃は、『逆立ちしてもわかんねー』と一見してわからない問題をどんどんカットし、それでもボーダーが取れれば、わからなくてもOKとしていた。

 

ボーダーに届かなければ、部分点を狙い、それでも届かなければ、初めて質問するという感じ。そうしないと、ハッキリ言って勉強が進まずイライラする。

 

解けなくていいものはわからなくていい。その練習に『難問』を利用しよう。

 

だが、もっと前向きなメリットもある。それは、『難問を通じてその科目の学習が一気に終わる』という点だ。

 

つまり、『プロセスの理解及び習得』が一気に、しかも優れた形で頭に残るという話。

 

例えば、何度も書いている通り、難問ほど全然違うジャンルの深い知識が絡んでいることが多い。(顕著なのはやはり数学)

 

僕がみた中で最たる例は、動く点シリーズの問題で、まさかの相似を使うかと思えば、実は一次関数ゴリ押しでもいけるというものだ。(高校入試の数学)

 

―だがこれは、裏を返せば、難問1つで超効率的に、複数単元の学習ができるということだ。

 

学習が深まるにつれて、一つ一つの単元を密にやり直すのはキツくなる。だからこそ、『難問』で一気に効率的な勉強をするのは、いずれ必須となる。

 

解法の丸暗記に意味は無いが、解法のステップを全て理解し、また別解も絡めて学習することで、その効率は指数関数的に高まると僕は考えている。

 

賢いヤツの成績の伸びが毎回毎回飛躍的なのは、『難問』を正しく解いているのも一因だろうと、僕は独り言ちている。

 

終わりに。

 

もしかしたら時間が取りやすいこのタイミングで、『難問』を克服しようと躍起になっている方がいるかもしれない。だが、本当にその時期だろうか?

 

少なくとも、その単元の教科書例題は瞬殺できるレベルでないと、『難問』が言わんとしていることの1割も分からないだろう。そういうものだ。

 

ただ、「基本が完璧になってから・・」というのも、抽象的で踏ん切りがつかない。

 

例えばこの参考書を終えたら挑んでみるという風に、自分なりの条件を作るのをオススメする。

 

無駄に『難問』に挑んで心が折れる方が減りますように。

 

では今日はこの辺で。

 

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