小学生をお子さんに持つご家庭から、そもそもの【学習法】について相談を受けることが多い。(受験を見据えているけど、何をすれば良いか的な)
僕はその辺の知識にはある程度自負があるので、現状を聞いて、それに即した学習法をよく面談でお伝えしている。
すると、結構その後も良い感じで学習が定着している様子なので、ほっと一安心である。だから今日は、ここにそのプランを書いてみようと思う。
家庭学習の進め方に疑問がある方は、参考にしていただければありがたし。では行こう。
- ①勉強にエンジンをかける儀式を作る。
- ②基本はポモドーロ式で学習を進めよう。
- ③【予習】は40秒思い出しを挟みインプット。
- ④【復習】の基本は問題演習。ただし2周目からは工夫をすべし。
- ⑤娯楽とはどう向き合わせるか?
- 終わりに。
①勉強にエンジンをかける儀式を作る。
結構大事な話だが、作業モードに入るため、ある種の『儀式(いわばルーティン)』を作っておくのがオススメである。(イチローの袖クイみたいな)
例えば僕も、職場に着いたら、各種書類のチェックやLINEの返信を5分で終わらせるというタイムアタックを、一種の『儀式』としている。
では、勉強においてはどうするか?これはとにかく、短時間で大量にこなせるものがオススメなので、例えばなぞなぞや簡単な数的パズルが良い。
まずはこれを5分間集中して行えば、案外あっさり勉強モードには入れるのである。
②基本はポモドーロ式で学習を進めよう。
まず勉強時間について。これについては、与えられた時間だけ作業が無駄に膨らむ【パーキンソンの法則】を防ぐため、時間制限を設けて取り組むようにしよう。
オススメはやはり、15~25分演習→5分休憩を繰り返す【ポモドーロ・テクニック】であり、やってみれば案外、1つ1つがこの時間に収まることも多い。
例えば『宿題くっそ時間掛かる!』という子たちは大抵、そうなるように解いちゃってるだけなのだ。テレビを観ながらだったり、ぼーっと書いたり、そんな具合。
集中しろ!と何度も言うより、時間を設定する方が効き目はある。2時間のブロックでの勉強は僕だってイヤだが、とりあえず15分ならできそうな気がする。
ぜひ試していただきたし。
③【予習】は40秒思い出しを挟みインプット。
予習は何より、既存の知識と結びつけながら理解するのが大切だ。例えば比の計算をしている際に、割り算や分数のルールが同時に閃くか、等。
それを意識的にできればいいが、正直難しい場面のが大半だ。だから積極的に、【無意識】の力を借りるようにしよう。
具体的には、テキストを1章読んだら、一旦手を止めて、書いてあった内容を思い出すというものだ。これだけで記憶に残る率と、知識が繋がる率がグンとアップする。
ただただ読み流すよりペースは落ちるが、その分復習が必要な回数が減るので、最終的には結局スピードもアップする。学年が早い内に、習得させたい学習法である。
(※ちなみに、家でやる場合は、『今のページに何て書いてあった?』とこちらから質問してみると良い)
④【復習】の基本は問題演習。ただし2周目からは工夫をすべし。
ある程度頭に入れたら、それを固めつつ、どこが抜けてるかをチェックする作業に移る。
その最も効率的な方法は、やはり問題集を用いての【演習】だ。25分という時間を設定し、ひたすらバリバリ解きまくろう。
―ただし、問題集の答えを"覚える"まで復習しても、学習の効果は乏しくなる。むしろ、成績の悪化だって起こり得るので、考え物だ。
だから、3~4週目までいったら、復習の仕方には工夫がマストになる。
オススメは何より、『他人に説明するつもり法』で、例えば算数の計算問題を誰かに教える意識を持ちながら展開すると、効果は高い。
また、歴史や理科などの暗記色が強い科目は、『答えを見て問題を言う法』も効果的だ。説明できるかどうかは、覚えているかどうかより、遥かにレベルが高い。
そして最近僕の中で『いいかも』と思っているのが、『メモリーツリー・アウトプット』である。
例えばノートの真ん中に『縄文』とだけ書いて、何も見ずに、いくつ関連知識をつなげられるか書き出すというものだ。
15分程度やってみて、その後に教科書を見て、知識のズレや抜けが無いか答え合わせをする。ぶっちゃけレベルは相当高いが、一層完成したクオリティで知識が固まる。
【復習】とはその情報に接するのが二度目という意味で、どうしても飽きが生まれてしまうものだ。どうすれば新鮮な刺激になるか、大人も工夫を考えるべきテーマである。
⑤娯楽とはどう向き合わせるか?
僕はぶっちゃけ子育て経験がないので、以下の記事を参考にしよう。
すると非常に面白い考察があった。それは、
日頃からやり過ぎてしまうものをノルマにする
というモノだ。試すのには勇気が要るだろうか、例えばある日ゲームを許可する際、『今日やったのと同じ時間毎日やること』というノルマにしてしまうのだ。
そして翌日、そのノルマに達していなかったら、『あと〇時間残ってるよ?いつやるん?』という風に声掛けをする。なんとも不思議なすり替えが起こる。
結果、行動そのものがどんどん減っていくという話なのだ。これは面白いが、分かる気がする。
押してダメなら引いてみる。皆様が抱えているストレスは残念ながらどうしても理解しきれないところはあるが、知ることで相当落ち着くとは感じる。
参考にされたし。
終わりに。
ということで、ここ最近の相談について、僕が答えることはほぼ全てこのノリだ。後は学力等に応じて、こちょこちょと一部を変えている程度である。
小学生であろうと、基本は不変。そのことが伝わっていれば幸いだ。
では今日はこの辺で。