『綺麗なノート』を信奉する人は多い。その度に僕はむずがゆい思いをする。
僕は飽き性で、字もヘタクソであり、かつめんどくさがりという特性があるため、世間がいう『綺麗なノート』をどうしても再現できないからだ。
『ノート』については、↓みたいな本も市場に出回っている。(これはこれで素晴らしい教えが書いてあるのですが)
こういうトレンドを見ていると、先の信奉と相まって、綺麗なノートが書けないことで、ヘンに自信や自尊心を失っている生徒が居ないか気掛かりだ。
だから今日は、ちょっとしたアンチテーゼな記事を書いてみたい。題して『がさつノート術』、とでも言ったところ。
人によってはとんでもない印象の何かを書いているかもしれないが、まぁ一興ということで以下続き。
ノート術の身も蓋もない前提。
先にぶっちゃけるが、いわゆる『優れた人のノートにある傾向』というのは、あくまでただの傾向である。
つまり、そこから読み取れることは、少なくとも2つの可能性がある。
『ノートの使い方が優れていたから、いい学校に行けた』
『そもそもいい学校に行ける地頭があったから、そんなノートの使い方ができた』
―もし前者なら喜んで取り入れればいいが、後者ならできない自分に自信を失っていく可能性も高い。
どちらに作用するか、これは正直人による。ただ、とりあえず僕の場合は、いわゆる『綺麗なノート』は後者に当たる。理由は最初に書いたので割愛。
ということでここから先は、綺麗なノートが色々あってハマらない方に向けて書いていく。
(綺麗なノートのがいい!という方は、ここまでお読みいただきありがとうございました)
『がさつ』だろうと、重要なところを押さえておけばいいと思う。
ってことでここからは私見。まず先に、『ぶっちゃけ時間の無駄に終わるノート』について触れておこう。
①教科書本文の丸写し
②学校の板書の丸写し
以上である。これはただ『作業』をしただけであり、頭は一ミリも賢くなってないのでご注意を。
では逆に、最低限何を押さえておけば、効果的なノートになるのか?それは僕が思うに、以下の通りである。
①自分の言葉での説明
②気付きをメモ書き
③わからない情報は後で調べて足す
④関連知識を閃いたら、その都度繋げる
順に説明しよう。①については、いわゆる『再言語化』であり、自分なりに理解しようとして初めて、強く記憶に残るのだ。それを狙う。
②については、例えば『この語句、漢字の意味そのままだな』とか、ふと気付いたことをメモ書きして添えておくということ。これにより、定着度が格段に変わる。
意外と盲点なのが③だ。冷静に考えればしっくりこない語については、適当にマークを付けておき、後ほどネットや参考書で知識を補完するというものだ。
そして④ができれば強い。例えば『これ、鎌倉の崩壊と同じ流れじゃね?』という閃きは、積極的にメモ書きし知識を繋げよう。こうすることで、手数は無茶苦茶増える。
―この4点をとりあえず押さえておけば、以下のようなクソみたいな汚さでも、学習の効果はかなり高い。(実際僕は、これを一読すれば15分程度授業できる)
ちなみに一度書いてからの使い方だが、次回学習の頭に数分程度、これらがどんな説明だったかを見ながら思い出すという使い方がオススメ。
こう考えれば、ある程度雑な方が、情報が少なくなるため思い出す際の負荷が高まり、学習効果も狙えるぞ!・・・と前向きに締められそうである。
同じく雑さを咎められてきた(いる)あなたに、或いはあなたの知り合いに役立つことが書いてあれば嬉しい。
では今日はこの辺で。