今日は試験前のあるあるを、サクッと語る。
実は真面目な生徒ほど、『期末テストの準備がおっつかない!』という悩みを抱えて、切迫した表情で僕に相談を持ち掛けてくる。
当時は僕も悩んだことだが、今はもう自分なりに納得した解決策があるため、一緒に悩むことはない。その代わり、上記のセリフを毎度送っている。
『やり方が丁寧過ぎるからじゃね?』
今日はそれをテーマにうだうだと。
『丁寧にやりなさい!』→間に合わず爆死
『丁寧』は無条件に良いことだと言われるが、僕は『がさつ』『荒い』『雑』と言われまくりながら頑張ってきた人間なので、その論には懐疑的である。
よくある"人気"の学習法に、『教科書の書写』があるが、これは時間ばっかり掛かって効果が無いことの典型例である。
しかしこれをきれいな字で仕上げ、蛍光ペンをさらさらと書き込めば、見栄えはいいモノが出来上がる。結果『丁寧』と言われ、評価され、ノート点(謎)が頂けるのだ。
―本来取らねばならない試験の点を犠牲にして・・・・。
はい。以下もっと、『現実的』な施策を、私見を添えて書いてみます。
多少手を抜けるものが最強なり。
ってことで、期末テストの学習のコツはもう見えているようなものだ。そう、何よりスピードを重視し、ひたすら反復するべしということだ。
思考力とか基礎力がフルマックスで問われる実力テストにはまず通用しないが、進学校でない限り、定期考査とそれは完全に切り離して考えた方が吉。
となれば、教科書を丁寧に書き写す暇など無いはずだ。試験範囲の全問題を書いて解く暇など無いはずだ。
だから、全範囲にまず目を通す。通しながら、『イケそう』『イケなさそう』『ヤバい』『全然わかんねェ・・』という風にパッパと仕分けする。
その後、英単語や漢字の読みがマズいなら音読で頭に叩き込み、数学がヤバいなら解答復元練習でさっさと覚える。
理科・社会の知識がふわふわなら、メモリーツリーで入れてしまう。ちなみに僕は、国語の長文を勉強したことは全くない。(漢字は別)
―コツは、敵と自分の現状を分析し、弱点の魔法をぶつけるかの如く、効果的な勉強法でやっつけていく、という感じだ。
全部が全部、丁寧にやるとかちょっとナンセンス。ぷにぷにしてて物理攻撃が通りづらいヤツに、打撃だけで勝とうとするようなものである。
―これくらい雑な方が色々とトータルでも楽だと思うのだが、『学習は丁寧マスト教』の洗脳を解く道筋は、まだまだ果てしなさそうである。
―ということで僕は今日も、多分多少声を荒げながら、こういう学習法の撲滅をモットーに教室で生徒に語る(と思う)。
無視するならしてくれればいいし、反発だってウェルカムなのだが、言わないまま黙っておくのはどうにも耐えられないので、ぶっちゃける。
要領って思った以上に大事だぜ?
―一人でも多くの生徒の目が覚めますように。では今日はこの辺で。
※ただし、頑固者の説得はほぼ無理ゲーということも知っておきましょう↓
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