ここ最近はずっと教育相談を行っている。大体1回30分程度のソレを、今週だけで11発というハイペース。
色んな生徒の状況・情報・提案・進路をまとめてから話をするのは、ぶっちゃけ楽な作業ではない。
加えて、ご家庭からも様々なリクエストがくるので、アドリブが求められる場面もまた非常に多い。
ポジティブな話ばかりでなく、ストレスフルなのもまた多い。その全てを受け止め、ネガティブを吸収する。だからか、最近帰る頃にはもうヘロヘロである。
―そんな中、生徒と保護者の関わりについて、非常に対照的な相談・報告があった。それは、勉強に口を出すようになった家庭と、出さないようになった家庭である。
以下、バレない程度にその話をシェア。
静観を止めたケース。
宿題をイヤイヤやったり、カンニングをしたりする子供に業を煮やし、ついにドッカンと徹底して指導するようになった家庭がある。
とりあえず結果を言うと、毎日喧嘩祭りなのだという。勉強量は、何なら減ったらしい。
勉強の意義を滔々と説いても、まるで聞く耳を持たないのだとか。尚、その面談は僕がそれについてひたすら『大変ですねぇ』と相槌を打つだけで終わってしまった・・・・。
うーむ、子どもは制限(特に娯楽を削るような)を超嫌い、反抗するのがよくわかるケースだなぁ、と。
お互いに非常にストレスを抱えていると思うのだが、徹底して戦いますよ!という確固たる意思を感じたため、僕は何にも言えなかった。
もやもやするが、こういうカッカした状態では何も響かないと思うので、今しばらくは静観かなぁと思っている。
静観を決めたケース。
一方、逆のケースもあった。ガミガミ言いすぎて大喧嘩の日々に疲れ、静観を徹底して行うようになったのだという。
すると結果、自分から学習をする姿が見え始めたのだという。尚その方は、『褒めたい』気持ちもグッと堪え、見守っているのだとか。
―正直、口やかましく言うことは子どもの意欲を削ぐ最たるものとはよく言われたもので、その逆が良い方に作用した好例だと感じる。
ちなみにその保護者の方は、『これはこれでものすごい勇気と忍耐が要ります』と苦笑していた。
楽しやがって!という外野のコメントは、時として的外れなこともあると、これまたはっきりと理解できたケースであった。
考察。
―押しなべて言えば、口を出したくなる気持ちは重々承知だが、手助けをする姿勢だけは表明した上で、自主性を重んじるのが鍵なのかなと。
断言するが、保護者が徹底介入して好転したケースは今のところ全くないので、この手は取らない方が良いとみて間違いなさげ。
母数は全然ないのだが、こちらとしても学びの多い時間である。
では今日はこの辺で。