精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【小ネタ】『内申点システム』の被害者・Nくんの話。

今日はある少年の実例を紹介しよう。

 

その少年は、よく言えばピュアで、悪く言えば生意気な性格であった。自分が疑念に感じたこと、意義を感じないことは徹底して避けるタイプ。

 

音楽の授業では『人生の何の役に立つんすか~』といった結果、1年を通じて『2』と『C』だらけになってしまったという。露骨な復讐だぜ。

 

また、社会の授業も当時は死ぬほど退屈していたため、早々に昼寝時間にチェンジ。実はテストで87点とか取っていたのだが、余裕で3がついて終わりであったらしい。

 

―彼の悲しい話は、他にも枚挙に暇がない。以下、箇条書きで列挙しよう。

 

 

まず、細かく書いたら特定されるのでボカすのだが・・・。

 

彼はとある運動部に属していた。

 

しかし、『一年生だから』という理由だけで、基本練習だけを繰り返させられることに飽き飽きし、練習態度が日増しに悪くなっていったのだ。

 

動作は手抜き。なんならちょっと遅刻。そんな感じ。

 

―でだ。

 

その当時の顧問は、実はとある科目の担当でもあった。その科目を、Nというその少年は実は得意としていた。

 

提出物はコンプ。作品は全てこだわって作成。そして筆記テストは90点超え。成績が『5』じゃないとあり得ないくらいの出来だ。

 

―が。

 

結果はまさかの『3』

 

『C』が2つ付いていた。あたかも、「『2』が無いだけ感謝しろ」とでも言いたいかのように、そいつは感じたという。

 

少し混乱しながら心当たりを考えたが、原因はもう1つしかない。

 

部活の態度の悪さだ。

 

そこを学業と混ぜられたら終わりだが、いわば『成績』とは、すごくネジれた言い方をすれば、『やり返しの場』だ。

 

以後彼は、「それならば!」とその科目の努力の一切を放棄。最後まで2と3を行ったり来たりという状態のまま、中学を卒業したのであった。

 

・・・ということで、あまりにも時間がなくて、何番煎じがわからない僕の思い出をまた記事にしてみた

 

最近はここまで露骨な調整は無くなったと信じたいのだが・・・・・面談の場などで聞く限り、必ずしも0では無さげである。

 

特に中学校は、内申点だけで人柄まで決めてかかられる傾向がある。

 

とある県は、ボーダー+50点を取ろうとも、一時期不良だった過去があるだけで、更生してようが公立には入れないという話もあるそうだ。

 

『過去にワヤしたんだから報いを受けろ!』という論をたまに聞くのだが、その度にワンアウトすら許さない日本社会の息苦しさを感じ、気持ちが悪くなる。

 

ミスしたことがない、人当たりが良い人だけ『優秀』。こんな価値観だと、そりゃ自由と正当な評価を求めて海外に出ていきますよねと、すごく納得である。

 

いつか(できるだけ近い将来)、旧態依然としたシステムで運営される『内申点システム』に大ナタが振るわれることを、僕は願って願って仕方がない。

 

もうこんな悲しい(自業自得ともいえるが)被害者は要らない。大人そのものに失望し、将来を悲観するのが関の山だ。

 

皆さんはどう思われるだろうか。

 

では今日はこの辺で。

 

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