ぶっちゃけ何番煎じかわからないが、今まで書いてきた情報からさらにアップデートが必要だと思う頃合いなので、また記事を仕上げてみる。
毎度毎度思うのだが、長期の目標を立てる能力と、それを達成する能力は、完全なる別物だ。
考え事が好きだからといって、必ずしも良い小説家になれるわけではないのと似ている。
―もちろんこの辺が先天的に苦手というケースもあるらしいが、実は目標を達成するために必要な能力は、訓練で鍛えられるし結構普遍的なものである。
今日はそれについてのお話をば。
夢や目標の怖すぎる側面と、達成のコツとは?
人は長期的なゴールを追いかけ続けるのが、実はそもそも苦手なのだという。
この辺は『狩猟民族だった頃は、長期のそれとか言ってられなかったから、その名残!』という考察が別の記事にあり、それはそれで面白いのだが、今は良い。
ここからわかることは、『大きい夢』とは工夫ゼロだとまず叶わないという残酷極まりない真理である。
このフレーズだけ切り出せば、有名なコーチとか全員糾弾されそうである。
・・・しかし、救いはある。成功率を激増させるテクニックは、実は結構体系化されているのだ。(僕も英検取得時等にお世話になっておりやす)
そのコツを一言で言えば、『ゴールを刻んで手前に持ってくる』というものだ。
斎藤一人さん風に言えば、『小さい夢をすぐ叶え続ける』ということ。
・・・・どちらもよく分からないので、具体例で説明しよう。
ある生徒が、『京都大学合格』という目標を掲げたとする。もちろん?、これだけでこの目標が叶うことはまず無い。
理由は、長期的過ぎるからだ。もっともっと、それを手前に持ってこよう。
まず、各大学には合格者平均点というデータがほぼ漏れなく存在しており、大手の塾であれば、極論高校1年時の成績なんてものまで持っていることもある。
一番わかりやすいのは、【次の次の模試の時点で、合格者平均点を超えるor8割まで近づく】といったところだろう。
―しかし、ここで止めれば、短冊に書いた願い事と同じ。行動が伴わない願いは、これまたまず叶わない。
そこからさらに、【じゃあそのために何を始めよう?】と自分に問うのだ。苦手な数学にテコ入れする?それとも、得意科目でオーバーキルする?という感じ。
そして出た答えこそが、いま取り組むべき行動である。
京都大学合格という目標は姿を消したが、そこから逆算して出た結果なので、辿っている限り必ずゴールに近づいていく。この感覚が大切。
ゴールを刻んで手前に持ってくることで、小目標がサクサクと達成され、自分は成長している!前進している!という感覚を覚えられる。
それがやる気を生むのである。
―まだ抽象的だろうか?それか、『いやいや、そんなんでやる気でるとか、意味不明やで』と思われるだろうか?
実はこのプロセスを忠実にトレースしているモノは身の回りにありふれているし、僕らの多くはそれにそうと気付かぬまま没頭する。
それは、『RPG』ゲームだ。以後、それを例に取り、更に話していく。
その全ては【アレ】に凝縮されている。
RPGゲームをシンプルに説明すれば、【最弱の状態で世界に放り出され、なんだかんだありながら悪の根源をぶちのめす】という感じである。
もちろん、これだけで魅力的な作品など絶対に出来ないが、実は巧妙に、上記のカラクリがゲーム内に実装されている。
まず、勇者は目先の敵を倒すことで経験値を得て、レベルが上がる。まさに成長だ。ついでに、なけなしのお金もそこで拾える。
そしてレベルが上がり、小金が貯まれば、新たな魔法を覚え、武器や防具を手に入れることができる。このテンポは、意外と速くて気分が良い。
さらに、仲間が増えれば、その成長やそれに伴う戦略の多岐化が始まり、小さな目標を達成する度に未来が開ける感覚を、色濃く得られる。
もうここまで行けばそのゲームに首ったけだ。
ただし、その目標は厳格に存在し、ブレることはない。最後の敵を倒し、物語を完結させることだ。
しかし、その最終目標を普段から意識してプレイする者はまずいない。
だから目の前の目標達成に集中でき、気付けばレベルも50を超え、大層な武器を入手し、魔王と対等に張り合えるのだ。
―ということで、【ゴールを刻んで手間に持ってくる】とは、言い換えれば【目標のRPG化】に他ならない。
でっかい目的がある人は、是非それをチョキチョキすることを習慣化してみてほしい。
では、今日はこの辺で。