精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

『早く物事を終わらせた人』が"損をするシステム"は、容認すべきではない。

皆に対して表立っては言えないが、こないだ結構ストレスフルな出来事があった。

f:id:pochihiko_inunosuke:20200717192233p:plain

 

詳しくは割愛するが、複数の先生が集まって一つの授業を実施する機会があった。イメージは、東進の公開授業を1日で数人が持ち回る、という感じ。

 

で、僕は少しテンパりながらも、早めに済ませた方が良いということで、夏季講習の合間を縫い、教材を準備し続けた。隙間時間万歳と言い聞かせながら・・・。

 

そして何とか、実施日の3日前には教材が完成。僕は結構な余裕をもって本番を迎えられると、か~なり気を抜いていた。

 

―が・・・。

 

予定日の1日前、僕の電話が何度も鳴った。アレが無い、コレが無い、今色々作ってるけど、ここをこう直してほしい、あーだこーだ・・・。

 

そして結局、別に前日大慌てで作業をしても、特に変わりはなかったと思うくらいの仕事をした。うーむ、意味不明!

 

もちろん、もろもろの進捗を確認してなかった僕にも否があるというロジックは理解できるが、10:0で僕が悪いとはならねーだろう。

 

何というか、早く終えた人が得をするようなシステムって、きちんと整備しとかないとやる気無くすなぁ・・。というのを痛感した出来事であった。

 

今日はそれをテーマに書いてみよう。

 

 

仕事を終えたご褒美は仕事。

f:id:pochihiko_inunosuke:20200710173033p:plain

集団授業を運営している際に気を付けているのが、『遅い人のケア』よりも『早い人へのフォロー』である。

 

退屈しないよう別の課題を用意したり、いっそ他のタスクを容認したり、とにかくどんな形でも、早く終えることがトクという状況にしておきたいからだ。

 

でなければ、昔も書いたが、能力がある人ほど必ず、『サボった方がトク』という答えにたどり着くためだ。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

『終わってない人もいるんだから待ってなさい!でも、寝るな!先に行くな!』とかは最悪だ。何のメリットもないからだ。

 

こういう生徒が採る行動は、ぶっちゃけすぐにわかる。手を抜いて、時間ばかり掛けるようになる。なんという能力の無駄遣いだ!

 

―これは、今の時代に求められる人物像に、真っ向から反してしまっている。だからこそ、ここにもちゃんと意識を向けねばならんわけで。

 

何かしらのタスクを素早く、合格点を満たした状態で仕上げたなら、褒美ほど露骨でなくても得をするシステム、雰囲気。

 

教室を運営する身としては、生徒制御の一環に組み込んで、結構なウェイトを置いて考えているテーマである。

 

では、具体的なシステムとして何を提案するか?

f:id:pochihiko_inunosuke:20200809164258p:plain

ここからは僕の自論。

 

制限時間を設けつつも、それまでにタスクを終えたとき、その差分は一体誰の時間か?僕は当人が努力して得た物と解釈し、生徒に還元するのが妥当だと考えている。

 

なので、一応『テキストのココもやってみー』という指令は出すが、それさえも終えた生徒は、完遂していることを確認したうえで『好きな作業』をさせている

 

学校の課題、夏休みの課題、自学、エトセトラ。さすがに娯楽はさせないが、『作業』である限り僕はそれを容認する。

 

頑張ることで、例えカネやご褒美を得られなくても、自分の時間を得られる。そういう感覚を覚えてほしいからだ。

 

ぶっちゃけこの辺りは、『塾で宿題とかトンデモナイ!』という価値観もあるため、完全に僕の持論である。賛同も異論もあることでしょう。

 

しかし、早く終わらせると損をするなんてのは、誰も幸せにしないという話には、多くの人が納得してくれるものだと信じている。

 

自分が早い遅いどちら側かは一旦置いておいて、所属している組織の制度はどちらに合わせているか、そしてそれが偏重していないかは、是非一度顧みてほしいと思う。

 

では今日はこの辺で。

 

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村