精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

【小ネタ】『小学校地理』の授業で、めっちゃ写真とかを使ってみた結果をシェアするぜよ。

小学校地理は、説明が難しい。正確には、説明はいくらでもできるが、前提知識のない生徒にそれをイメージさせるのが難しいのだ。

 

例えばいきなり『シラス台地』なんて説明しても、生徒が頭に浮かべるのはこっちだろう。

f:id:pochihiko_inunosuke:20200829143408p:plain

http://ari-chou-shirasu.jp/item/index.html

僕が伝えたいのはこっちなのにね・・・。(古くから使われてきた呼称・白砂(しらすな?)等が本当のところの語源らしい)

f:id:pochihiko_inunosuke:20200829143602p:plain

https://www.fureai-cloud.jp/tie/doc/view/1646/

資料集も、全ての用語の写真を網羅しているわけでもないし、ぶっちゃけると写りが悪くイメージがし辛いものも、ちょこちょこある。

 

てなわけで、こないだ実験的に、『タブレットで画像を無茶苦茶見せながら』授業を行ってみた。

 

尚、形式は個別。テーマは日本地理の総まとめ。

 

今日は、その反応とかメリットとかデメリットとかのお話である。

 

 

実践例。

 

と言っても、やることは簡単。

 

『この語句ってどんなヤツ?』と尋ねてみて、イラストにもできず、かつ『~な感じ』という説明もできない語句を、片っ端から画像で紹介するというそれだけだ。

 

今回で言えば、リアス海岸の写真とか。

f:id:pochihiko_inunosuke:20200829144008p:plain

https://blog.goo.ne.jp/orimasa2001/e/76158a7c37dc1a4d4898071850970173

こう見れば、見てわかるように波が穏やかだから、イカダとかその辺を使う養殖に適してるよね』という説明が非常にし易くなる。

 

これを先打ちしておけば、続けざまに、『じゃあ、リアス海岸のとこでは、イカダを使って主に何を養殖するでしょう?』という話に展開できる。

 

実はコレ、広島県とか宮城県出身の方以外にとっては、意外とイメージができないモノらしい。イカダって、一般的なイメージはこっちですから。

f:id:pochihiko_inunosuke:20200829144341p:plain

https://tashima-nagasaki.com/blog/ikada/

 

養殖において使うのは、イカダの上じゃなくて、下の話。

f:id:pochihiko_inunosuke:20200829144519p:plain

https://kakinavi.com/kaki/

 

例えば宮島とか江田島近辺だと、超普通に見れる光景なんですよね。ってことで、ここまでやれば『牡蠣(カキ)』のイメージは相当にこびり付くハズである。

 

では、これをやった結果はどうだったか?結構『へぇー』とか『マジやん』という好意的なリアクションが多かったのが印象的であった

 

これは集団授業で使うのはハードルが高いが、個別授業では非常に使い勝手の良い、ある種のアクティブラーニングだと感じさせられる。

 

もちろん、まだまだ応用は効く。

 

例えば、平城京について、『唐の長安にならい、碁盤目状に整然と区画された街並みが特徴(ドヤ)』って言える生徒は多いが・・。

 

こういうことだとイメージできる人はどこまでいるのだろう。思った以上に壮大ですねー。

f:id:pochihiko_inunosuke:20200829145504p:plain

https://yukitabi.blogspot.com/2017/11/heijokyo-model.html

 

―ってことで、上記の画像はタイピングと漢字の読みができれば誰でもサーチできるモノばかり。

 

無理に脳内で変なイメージを作らせるより、さっさと見せるというのも試してみてはどうでしょう。

 

では今日はこの辺で。

 

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村