精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【小ネタ】知らないことを恥に思うのは本末転倒だよね、という話。

僕は経済学部の出なのだが、世界の経済の動きに非常に疎いのが、少しコンプレックスだった時期がある

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結構必死に国際マクロとか勉強して、比較優位論とかそういうのは理解はしているのだけど・・・。所詮はそこ止まり

 

ニュースとかに出てくる突っ込んだ経済学用語が、まるで知らないモノばっかりなのだ。実は日経平均株価って何のことか、サッとは出てこない。

 

誰に『バカ』と言われたわけでもないのに、自分で自分のことを『バカ』と思う。こんなつらい話・・・なかなかに心にクるぜ。

 

実はそんな風に、知らないことをコンプレックスに思う人は結構多いそうで、生徒の中にもそういう自尊心が低いヤツは多い。

 

重症なヤツでは、僕に知識で勝てないと、落ち込むことさえあるくらいだ。俺のがお前らの倍長く生きてるだけだっちゅうのに・・・・・。

 

今ならハッキリ理解しているが、『知らないこと』はどんどん自分にも他者にもオープンにした方が、実は得する場面が多い

 

今日はそれをお伝えしよう。

 

 

突然だが、哲学における有名な言葉に、ソクラテスによる無知の知という言葉がある。

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彼以前の哲学者たちはソフィスト(知恵ある者)』として、『俺は全て知っている』ことを前提に、『相手をひたすらに論破する』技術を教えて暮らしていたと言われる。

 

そこに思いっきり一石を投じたのがソクラテスの上記の発言だ。

 

『知らないことがあるのとか、当たり前じゃん。俺はそれを自覚しておるわ。』みたいな意味合いと考えて良いと思う。

 

―なぜこの言葉を引用したか?実は、『知ってるし』と思った瞬間から、僕はバカの始まりに陥ってしまうと考えているためだ。

 

昔の僕も、何のプライドか知らないが、なかなか知らないことを認められないでいた。一度そうなれば哀れなもので、知識のアップデートは完全に止まる

 

わからないことがあっても、『知ってるし』と嘯いて、『知らんわけないじゃん』と仮想の無知者をディスってかわす

 

こんな小物の未来は暗い。何というか、抜け出すことができて本当に良かったと感じる。

 

では、その理由は何か?まぁ、簡単に言えば、『知らんことをオープンにした方が色々トクじゃん』と気付いたためだ。

 

例えば、相手との会話において、知らん用語で説明を押し切ろうとするヤツがいたとする。

 

ビッグデータを基にすると、この戦略のがベターですよ』みたいな。ここを『知らんけど知ってる』風にかわすと、非常に勿体ない。

 

『ん?ビッグデータって何?』と、知らないことを堂々と言っちゃえば、実はこっちの方が強いケースが多いのだ。

 

『こんなのも知らないのか(笑)』と皮肉を言われても、『知らなくてスンマセン。で、ビッグデータって何ですか?』と詰め寄る。

 

相手が渋々でも言ってくれれば、こっちは知識を得られて単にお得となる。しどろもどろになれば、相手が実は知らないことを暴けて、これはこれでマウント

 

不思議なもので、プライドをかなぐり捨ててバカな事を言うと、こっちがプラスになっちゃう場面は案外多いのだ。

 

昔、酔っぱらったとき、プライドのプの字さえ捨てた僕は、友達に対し会話に出てくる知らん語句を質問攻めにしたことがある。

 

不思議なもので、相手は自分の知識で僕にマウントを取れて気分が良いし、僕は僕で知識が増えて楽しいしで、みんなハッピーになったのだ。

 

知らないことを恥に思うのは、やっぱり本末転倒だ。知らないのって当然なんだから、知ろうとすれば良いのです。

 

それに何より今は、ちょいと調べたら大抵のことはすぐに出てくるんだから、『知らん』に対するリアクションは、『はずかしっ』よりも『調べよっ』のが健全だ。

 

知らないことは伸びしろだし、知っているとは勘違いなのだ。

 

僕もその辺は履き違えないように気を付けつつ、9歳から成長しない精神年齢を活かし、頑張ろうっと。

 

では、今日はこの辺で。

 

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