今日はですね、ちょっと短いんですけども、いわゆる好ましい行動ー例えば教室の掃除や、挨拶といったもの―がですね、なぜなかなか定着しないのか?
これについて、お話したいと思います。
これについて悩む場所としては、例えば自分のクラスや、学校、職場など、色々あることだと思います。
では、なぜそういったところには、なかなかこちらが願う望ましい行動というのが定着しないのか?
単刀直入に言いまして、その最たる理由はですね、それをすると割を食うことが原因の環境になってしまっていることが多いです。
これは実話なのですが、僕の職場でも、掃除をぜひしよう、職場をきれいにしようと言うことが決まったことがあります。
そしてこれ、僕はかなり頑張りました。トイレ掃除もしましたし、机の上はいつも綺麗にして帰りましたね。
―ただ、僕は今、もうそこまでのレベルで掃除するのはやめちゃったんですね。
理由は簡単です。便利屋さんにされちゃったから。
実はこれちょっとイラついてるんですけど、僕が掃除をするようになった結果、他の人が掃除をしなくなりました。
『どうせこいつがするからいいか』という風に思われたのかは知りませんが・・・。そんな空気を感じると、やる気は出ませんよね。維持も無理です。
つまりこの場合、やってる僕がただただ損をしてるだけなんですよ。僕の掃除に使う時間もタダじゃありませんし。
そういったふうに、望ましいとされる行動を取った人が、結果損をするような状況である限り、好ましい行動は絶対に定着しません。
じゃあ割を食うとはどういう話か?どういう状況なのか?という話ですけど、それはすごくシンプルでして。
その行動にただ乗りをする奴がいる状態を放置すると、絶対と言っていいんですが好ましい行動は定着しません。
それを踏まえると、各々が取り組むためにはどうすればいいか、意外とシンプルな方法がわかります。そして、言うだけなら簡単です。
一番上の立場の人間がそれを実践することです。
教室であれば、先生が。職場であれば、上司がまず実践するという話です。そりゃそうだろと思うかもしれませんが、そりゃそうなんです。
正直、ルールを言うだけで、自分はそれを無視する人に従うのって、超嫌ですよね。
仮にそんな態度でも人が動くとすれば、多分表面上は従っていても、裏で手を抜いてますよ。
きっと、『怒られたら面倒くさいからやっておくか』ぐらいのモチベなので、プラスアルファは絶対に出てきません。
合格点本当にギリギリっていうレベルまでしかやらないです。こうなればいわゆる裸の王様ってやつですね。
ある程度偉くなってしまうと、今言った話はですね、空気を読む文化が強い日本では、下の人間から言われることはまずありません。
現状を分析したうえで、気づくしかありません。
ということで、もう一度確認です。あなたは、自分のクラスや組織に何か好ましい行動をしようと提案しても、それが続かなかった経験はありませんか?
もしそうなら、その提案した行動、まずは自分がしたかどうかを思い出してください。
こういうのは、僕自身もかなり気をつけていかなきゃいけないなあと、ずっと考えています。
と言うことでまとめです。
望ましい行動が定着しない時はですね、まず、
自分がやっているかどうか、そして、
好ましい行動している人にただ乗りしているヤツがいないか。
この二つにですね、目を光らせておくといいんじゃないかなと思います。
では、今日はこの辺で。