繁忙期に突っ込んだ。まぁ、各中高がテスト週間に突入したという話なんだけど。
となれば、必然的に復習がメインの授業構成となり、結果説明に割く時間がガンガンと減り、どうしても『自習』に近い時間が増えることになる。
僕が入っている校舎は、色んな学校の生徒が混ざっているため、特にその傾向が強い。あっちの学校とこっちの学校で、試験範囲も日程も違うとかザラだ。
―しかし、何の工夫もせずに『自習』とパスを出しても、中学1,2年くらいなら、何をしていいかわからずフリーズというケースを散見する。
そこで昨日は『ある一工夫』を行ったのだが、それが結構いい感じにウケた印象である。ってことでここにその内容を書いておきましょっと。
まずやること:各科目の『イケる度』を点数化。
まず出した指示は、『今のままテストを受けたらどうなるか、自信のほどを採点してみ』というものだ。
例えば、割とイケそうと思うなら80点くらい付ければいいし、爆死確定なら30点くらいにすればいい。自分なりの予想得点と言い換えても差し支えは無い。
こうして、現状を客観視することから始めるのをオススメする。これでだいぶ冷静になるためだ。
※尚、1点とかを付ける生徒は全然冷静ではないので、声掛けを入れた方が良い。
次にやること:点数が低い(目安50点以下)科目の原因は何か?
次は、自己評価が低い科目について、その原因を『具体的に』考えさせよう。
例えば、『よくわからん』とかは最悪。『電気のアンペアとかがわからない』くらいまでは詰めさせたい。
演習が不足しているのか?そもそも語句の意味がわからないのか?
こういった課題をハッキリできたとき、勉強に取り掛かるハードルは既にだいぶ下がっている。
最後の一押し:その原因は、どうすれば解消できる?
最後はもう一押しだ。浮き彫りになった課題に対し、『ではどうすればそれを解消できるか?』を、これまた具体的に考えさせよう。
演習量が不足しているなら、特に強くそれを感じる単元の問題を2周でも3周でも、ミスが目標以下になるまでたくさん解けばいい。
逆に、そもそもの知識が全然ないのなら、教科書や資料集を読み込むところから始めるべきだろう。人に聞いたりネットを使ったりするのもOKである。
手段を選ばず、『解決策は何か?』までをしっかり考えさせる。ちなみにここまでに要した時間は、10分くらいである。
今何をすべきか?ノートに書いてあるよ。
そうして出た自分なりの解決策とは、実は『今すべきアクション』になっていることが多い。
そもそも、『解決』を前提に論を進めているので、逆に辿ればそこに行きつくのは当然と言える。
自分で道しるべを作りながら通り道を作っているも同然だ。迷子になる方が不思議である。
てなわけで、『迷い』は行動を邪魔するし、『何をしたらいいかわからない』ことに気付いていない生徒もまた多い。
このシンプルな3ステップの質問、効き目は結構あるので、参考にされたし。
では今日はこの辺で。