精神年齢9歳講師のブログ

"よいこ"から程遠い目線から、授業のネタ、講師としての日々、そしてたまには教育や子供について、真面目なことを基本毎日書いてます。

私塾における社会の授業は、学校を追いかける方がやりやすいっす。

僕は集団授業で社会を教えることもあるが、その内容はハマったと思えばすぐ弱点が露呈し難儀する・・みたいなことを繰り返している。

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社会を始めとする『暗記してナンボ』みたいな印象が強い科目は、一歩間違えればこちらの知識をひけらかして終わりの嫌味な時間に変わる。だから慎重になるのだ。

 

或いは、教科書の音読みたいなクソつまらない時間にしないようにも頭を使う。

 

ハッキリ言うが、テキストを読むことが授業と思ってんじゃないの?という場面に何度も出会い、そのたびに時間を無駄にしたかのような気分になったことがある。

 

生徒の目はシビアだ。何故なら、月謝がそこに払われているから。だから工夫は絶対にマストである。

 

―ってことで最近しっくり来ている型は、あえて予習を放棄し、学校の復習に特化させることである。特にこれは、地理で響く。

 

今日はそんな覚書。

 

 

現象の説明に語句を使いなさい。

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社会の勉強が苦手な生徒は、実は順番が逆なのが原因であることが多い。僕が思うに、語句を暗記するのは最後の段階で、まずはイメージを掴んでおくことが大切

 

ってことで簡単に、僕がヨーロッパ州の授業をした際の説明を再現しておく。(厳密性を欠くのは承知の上デス)

 

まずヨーロッパは全体的に暖かいか寒いか。ロシアに暑いイメージはある?むしろ極寒のイメージでしょ?だからヨーロッパの北の方はちゃんと寒い

 

ノルウェーとかになると、北極にだいぶ近いから、超絶寒い。詳しくは難しいから省くけど、極寒だから氷河ができ、それによってギザギザした独特な地形ができる。

 

それがフィヨルドで、ハッキリそこがわかるのがスカンディナビア半島。ついでに、同じく地形がギザギザしてるのは日本でもリアス海岸ってのがあるよね?

 

そこと似てて、このフィヨルドの地帯でも、特にサーモンの養殖が盛んです。スーパーで普通に見れるよ。

 

でも一方、北海道より緯度が高いイギリスは、年間平均気温が北海道よりも高い。その理由はよく出ます。

 

それは、イギリスが島国であることが関わってる。日本だって、海の流れってことで海流が通ってるじゃん?

 

実はイギリスの周りを流れる海流が運ぶ海水は、緯度の割に温度が高いんです。

technuk.net

 

そしてそこで暖められた空気を、風が運んでくる。ってことは結果、年中暖かい空気がやってくることになるので、イギリスは温暖って話。

 

その海流のことを北大西洋海流』って言って、運んでくる風のことを『偏西風』って呼んでる。これらが起こす特徴的な気候が、『西岸海洋性気候』って感じなんですね。

 

では、ヨーロッパの南側、もとい地中海の辺りはどうなのか?乱暴に言えば地中海と本州の緯度はほぼ同じだから、季節の変化や気温も、若干似てる

 

だからカテゴリは温帯で、昔その中の一つで地中海性気候ってのを習ったでしょ?特徴は覚えてる?→夏に雨が少ない!

 

このエリア(特にイタリア)は、ピザやパスタ、あとワインが有名で、ワインに至っては生産量世界一とされている。

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となれば、それらの材料として、オリーブやぶどうの生産が盛んなのも繋がるよね。

 

―っていう風に、『たまたま』としか言いようがない地理的特徴から、『それを利用するとこうなるよね』という因果を説明する。

 

そしてその因果関係なり商品なり事象なりに付けられた名前が、ワークに登場する語句なんだぞってのを念押しすると、反応が凄くよくなった

 

無味乾燥な語句ではなく、そこにイメージと意味を繋げてあげる。そのためには、あらかじめ語句は聞いてきてもらわないと始まらないのだ。

 

ってことで、僕は予習スタイルを割り切り、しばらくは復習を試してみる所存である。

 

ちなみに他のネタとしては、『ゲルマン民族』は『ドイツを意味するGermanが由来』とか。

 

ヨーロッパは国が繋がってんだから、交易は川に船浮かべてやるよね。だから河川が重要視されてんだよ、とか。

 

そんなのが反応良しという具合だった。パスタめっちゃ喰うんだから、農業としては小麦を育てるのが自然でしょ、とか。

 

あっちの人ってめっちゃ乳製品作るイメージあるじゃん?寒いとこの人は農業ができないから、酪農は主に北側がやってますよ、とか。

 

混合農業は結局、地中海のやり方と酪農を混ぜてるって意味なんだから、ヨーロッパの真ん中らへんで盛んなのは当然じゃん、とか。

 

こんなのを使って説明してます。Wikipediaと何か他のグラフが付いたデータを見ればソースの信ぴょう性としては十分かな、と。

 

・・・正直これは雑なのだが、僕は因果関係を説明できないのは講師の甘えだと考えて、色んな情報はどれだけ時間が無かろうがリサーチしている

 

繰り返すが、語句だけ覚えても単元は説明はできない。説明ができないということは、そもそも前段階からわかっていないということだ。

 

僕が求める究極のゴールは、生徒全員が地理・歴史の段落名だけ見て、その分野を語れるようになることだ。

 

例えば『ヨーロッパの宗教』という見出しだけで、プロテスタントがどうのこうのとかを語れる。そこを目指して熱いこともたまに語るのだが、伝わっているかなぁ。

 

ってことで、社会の授業に悩まれる方は、いっそ後追い型にする方がしっくりくるかもですよ、という提案をもって結びとしマス。

 

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