朝起きて水を飲んだら、その後ベッドに戻って10分くらい読書をするのが日課である。(座って本を読むのが苦手)
現在は、大学生の頃に読んでいたけどいつの間にか手放した以下の2冊を再読中であり、教えの濃さと漫画の緩さが良いバランスで相まって、本当にサクサク読める。
―そんな折、『歴史』の勉強のヒントになりそうな、ある気付きがあった。今日は短編だけど、それをシェアしておこうと思う。
元より現代史と世界経済の変遷は密接に関わったテーマであるのだが、この2冊を交互に読んでいると、次のような感想を何度も抱いた。
『あ、この部分、あの本でも言ってたなぁ』
例えば同じ『石油危機』について語っても、石油産出国の背景を基に説明をする場合と、それによる影響を述べるのとでは、目線が全く変わってくる。
近いけど別のテーマを扱うこれら2冊を交互に読んでいくと、同一テーマに対する色々な視点の知識が自然と作られていくため、一層頭に残るのだ。
ちなみにこの方法は学習方法として有名で、『マルチモーダル法』とも言う。
簡単に言えば、一つのテーマに対して色々な視点だけでなく、五感もフル動員し、あらゆるチャンネルから知識を習得にかかるという方法だ。
おこがましいが、僕の方法もマルチモーダル法の基本にはなっている。たまたまだが、効果的な学習法をトレース出来ていて嬉しい。
―そういえばいつぞや、センター世界史で満点を取った猛者の参考書が話題になった。
これも、『東進ブックスに最初から書いてある知識』に対し、自分の気付きや別のソースの情報を大量に書き添えるという意味では、高度なマルチモーダル法だ。
一見したらビシビシと伝わる勉強量がチヤホヤされがちだが、その工夫の的確さもそれ以上にすごい、まさに好例である。
・・・さてさて。実はこのマルチモーダル法、思った以上に簡単に引き起こすことが可能である。
例えば、順番はどうでも良いのだが、第一次世界大戦を見た後に『紅の豚』を観てみるのも面白い。
また、これまたどっちが先でも構わないが、安土桃山時代の勉強をした後に、『アッパレ!戦国大合戦』を観ても面白い。
他に浮かぶとすれば、日清~日露戦争の勉強をした後に、風立ちぬを観たり、ゴールデンカムイを読んだりしても良いかもしれない。
・・・僕は一応読解や暗記が得意なのだが、それは脳内に『あれのことね』『それのことか』というストックが割とたっぷりあるからである。
ひどいときはRPGのセリフとかからさえ、無理やり絡めて引っ張ってくる。僕の知識の解釈の仕方は、皆が思っているより遥かに乱暴なはず。
―逆に言えば、そのフックがない分野だと、僕はちゃんと覚えられない。理系分野とかアイドルの名前とか、まさにそうである。
そんなワケでここで提案したいことをざっくりまとめると、
分野はどうあれ、参考書は2つあった方が良いかも。(教科書を含めてももちろんOK)
という話である。
中には一冊の参考書をじっくりやりこむことが成績向上になるし、2冊以上読むヤツは逆にバカという風潮もあるが・・・
それは、読み切りもせず途中で投げ出す人の話だ。一回通読し、その上で他のに手を出すのは、全然問題ないと思う。というか、むしろ必要では?
少年野球時代のコーチに、そのまま高校になっても教わるようなものである。その人が日々アップデートしていれば上手く作用することもあるが・・・。
僕は生来強めの飽き性なのもあり、チャンネルは2つ以上あった方が確実に自分のためになっていると感じている。
では今日はこの辺で。