『隙間時間』というパワーワードがある。簡単に言えば、作業と作業の間や、何かが完了するまでの待ち時間とかで、短いながらフリーに使える時間のことと言える。
たまに『学校だより』でも書かれるくらい小中学生にも周知された言葉でもあり、『5分休憩でコツコツ英単語帳を開いたヤツが勝つのだ!』と言った風潮も感じる。
さて。僕もある種の『スキマ時間絶対主義者』だった時期があり、仕事はなるべくタイトに詰めて、それでも空いた時間は読書や清掃でギチギチに埋めていたものだ。
―そんな日々の中で、僕は何を学んだか?
『結局は、スキマ時間も絶対じゃない』という至極当たり前の教えであった。
今日はそんなお話。
スキマ時間でできたこと。
とはいえまずは、スキマ時間の良いところをちゃんと書いておくことにする。
①復習
基本2周目、3周目の学習となれば、時間は掛からない。何度もやった単元であれば、本当に数分のイメトレで準備完了になるので、スキマ時間でも対応可能。
②資料作成
こちらもモノによるが、Excelをポチポチやったりするのはだいぶ慣れてきたので、10分程度でも時間が取れればそれなりの分量は作れるようになっていた。
③電話
僕は電話が嫌いだが、それはあくまで僕のエゴ。ご家庭とのやり取りはスキマ時間ができた端からやらないと、確かに時期によっては終わらない。
・・・くらいかなぁ?正直、スキマ時間をフルで駆使しても、『作業』ができるだけな気がしている。つまり、部下スキルばかりが高まる気がしてならないのだ。
実際こうやってギチギチにしていた頃は、よく『長期の視点を持て』とか『責任者目線で考えろ』と言われていた。それを考えても納得である。
ということで、今度は『スキマ時間ではきつかったこと』を書いていこう。
スキマ時間でできなかったこと。
①長期目標の考案と検証
まぁ、当然ですよね、と。自分の将来について5分程度で考察できるわきゃーない、と。実際、『まとまった時間は週1度は必須』と説くビジネス書も多い。
②予習
今、友人からの依頼で『確定申告』について調べている。しかし、税務署に書類を出せだの、アプリ使えば家でできるだの、情報が非常に多くて手間である。
こういう情報をピックアップして精査するのは、5分とか10分だとかなり厳しい。ただし、思考の材料を探すだけであれば、別に可能かなという気もしている。
③休憩
1日の休憩時間が少なければ少ないほどいいとは考えていたが、5分の休憩だけを10回積んでも、50分休んだことにはならないらしい。
ロクに飯も食えない日が続いたこともあるため、最近は休憩は仕事の一環と割り切り、何を言われようと休むようにしている。
皮肉なものだが、そのようにした方が仕事が捗っているので、働き続けるばかりが仕事じゃないんだと身に染みて感じている。
終わりに。 ~結局は住み分けです~
ということで、ここで言いたいことはたったの1点。
スキマ時間もまとまった時間も一長一短あるんだから、必要に応じて使ったり使わなかったりですよ。
ということである。じっくり考えたいときは、じっくりと。パッパとやりたい作業は、パッパと。そういうのを考える柔軟性は習得しておきたいところである。
では今日はこの辺で。