精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

勉強が『できなかった』友人・親族たちの人生模様を、一部書いてみます。

この業界で仕事をしていると感じるのが、『勉強はできても成功できるかわからないのに、できないと確定で詰み』という風潮だ。

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そしてその論調に信憑性を持たせるためか、『勉強できなかった人間の末路』はかなり重く辛く悲しい話ばかりがネット上で喧伝されている。(引用はしないけど)

 

しかしそれもまた一部だろう。実際、僕の周りにもハッキリ勉強ができない奴はいたが、皆が皆不幸な人生確定かと言われれば、全くもって違う。

 

今日はそういう『勉強ができなかった人たち』のその後について、知りえる範囲で紹介しよう。

 

 

数学で欠点を取りまくった高校の同級生。

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高校の頃、同級生に面白い奴がいた。友達が多いからという理由だけで理系に行き、解けもしない数学で爆死寸前、進級も卒業もギリという綱渡り。

 

何故か文系の僕に数学のヘルプを求めてきたこともあるくらい、勉強には難儀していた印象だ。得意科目とか、あったんかな?

 

当然彼は『シンガク』など毛ほども考えておらず、かねてよりの志望であった『公務員』として、高校を卒業するとともに社会人デビューを果たすことになる

 

そこからが彼の凄いところで、持ち前のコミュ力と頑丈な体、そして若干のサイコパス性をいかんなく発揮し、手柄をバリバリと積み重ねていったのだ。

 

結果、今は完全に僕より待遇も年収も上であり、結婚して幸せそうである。式には僕も列席したけれど、規模も大きく、参加者も多く、彼が重ねたブランドがよくわかった。

 

面と向かって言ったことは無いが、僕は年も同じ彼を心の底から尊敬している。

 

高校を喫煙で退学した中学の同級生。

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これまたファンキーなヤツの話なのだが、中学の同級生に『はまじの究極体』みたいなノリの奴がいた。調子に乗っては怒られ、モノを壊し、反省は数秒、みたいな。

 

当然勉強もからきしで、得意だった社会以外は通知表も2とか3ばかり。僕と同レベルの酷さを叩き出していたのは、彼くらいではなかろうか?

 

そんな彼は公立高校に何とか滑り込みを果たすのだが、そこで事件を起こす。トイレで堂々と喫煙し、見つかり、1年次に速攻で退学処分を食らったのだ。

 

―まぁ、教育熱が高い人たちに言わせれば、これで人生は終了なのだが、彼はそうじゃなかった。通信制の高校に通い、19歳でそこを卒業。

 

その後は職を転々としながら全国を流浪し、今現在は僕の故郷で営業の仕事をしているのだという。

 

最後に会ったのは2年ほど前だが、その時は皆で酒を飲みながら、アプリを使って女の子を物色していたなぁ。元気なやつめ。

 

まぁ、幸せそうで、そして自立しているから、良いんですけどね。

 

不良すぎて高校を止めた僕の親族。

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次は身内の話。昔のアルバムを見て驚いたが、『ザ・ツッパリ』みたいな出で立ちの写真が残っているのだ。しかも10人くらいのグループ。

確かに彼はビール瓶の蓋を人差し指を親指で折りたたむくらい筋力が強く、その片鱗は今も少し見えるのだが・・・。実際、高校まで行ったけど中退したそうだ。

 

その後はドカタとして働きながら下積みを重ね、僕が知らない間に独立、今では社長としてバリバリ働いているのだという。

 

極端な生き様はカリスマを生む。なんかその好例だなと、僕は豪快な姿を見るたびに思わされる。

 

勉強が嫌いすぎて高校を止めかけた僕の弟。

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最後は究極の身内。僕には弟がいるのだが、あいつは振り返れば勉強がマジで嫌いだった。

 

僕が大学にまで進学したせいで周囲から勉強に対する圧がかかり、それを若干の迷惑と捉えたくらいなのだという。うーん、知ったことか!

 

そんな弟は高校の頃学年で下から数人という順位にまで落ち込み、本気で意欲を失い、両親に高校を止めさせてくれと訴えたのだという。

 

そこは両親が説き伏せて、そのタイミングでたまたま超苦手科目の担当が変わり、そしてその先生が自分にぴったりだったこともあり、更生することができたそうだ。

 

ちなみにこの話を僕が知ったのはほんの数年前。長男は蚊帳の外である。

 

その後は高卒で働こうとするのを両親がまた説き伏せて、専門学校卒とし、営業をしたりプログラマーをしたり、それなりに苦労をしていたそうだ。

 

実は僕もいたたまれなくなり、金銭的な支援をしたことは何回かある。それでも色々踏みとどまって頑張ってきたそうだが・・。

 

最近、正社員として雇用され、待遇も改善、そしてかねてより交際していた彼女と籍を入れたのだという。なんという吉報。

 

コロナ禍では式を挙げることも叶わなかったそうだが、簡易的なモノを挙げて幸せそうな写真を受け取っている。ほっとしたぜ。

 

これからも苦労はするだろうけど、なんかやっていけるだろという変な安心を抱かせる人間である。

 

まとめ。

 

僕は彼らから見れば、彼らに無いものを持っているかもしれない。だが彼らははっきりと、僕に無いものをもっていて、そしてそれを活かし社会的に成功している。

 

その要素は非常に簡単だ。

 

コミュ力

 

②柔軟性

 

以上。彼らは人と打ち解けることが得意で、衝突を恐れない。そして一つの可能性が消えたことを、いちいち絶望しない。『次』を必ず考える。

 

一方僕は、多少勉強が得意だったものの、上記の要素を両方とも欠いており、かなり窮屈な青春時代を送ることになってしまった

 

この仕事をしておきながら、これを言うのは恐縮だが・・。

 

勉強ができる、できないなんて所詮ただの一要素

 

である。『学歴』が無いなら、それが必要ない世界を探せばいい。そういう話なのかもしれない。

 

では今日はこの辺で。

 

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