精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

突然ですが、家に『入門書』はいくつありますか?

ここ数年、非常にとっつきにくい分野を徹底的に噛み砕いたコンテンツが大人気である。はしりとしてまず浮かぶのはこれではなかろうか。

 そういった『非常にやさしい入門書』には僕自身も非常に助けられており、以下のそれらは名著だと思うし、実際何度も読んでいる。

 はい。こっから、自分のことを思い切り棚の上に放り投げて奥の方まで押し込んだうえで尋ねます。

 

『その入門書で学んだ単元の内、そっから学びを深めたものはどれくらいありますか?』

 

今日はそんなお話である。

 

 

こういった『入門書』の狙いは、その敷居を思い切り下げてさらなる学習や探求を可能にすることのはずだ。

 

しかし、僕含めて大体の人はそうしないのはなんでなんだろう。ふとそう思ったので、その理由をちょっと考えてみた。

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多分、それで満足しちゃうってのが大きいのではないかなと。入門があまりにもわかり易いがゆえに、それで全てを知ってしまったような感覚。

 

まさに『流暢性の罠』とか『ファインマン効果』と言われるものであり、意識しないと結構簡単に、『俺は全部知ってる』という勘違いへハマっていく。

 

そしてもう1つ考えられるのは、さらなる探求への恐れではなかろうか。わかると思っていたものが、少しレベルを上げると簡単に跳ね返されるなんてのはザラだ。

 

先の例でも、ドラッカーの理論は原著で読むと非常に理解が難しく、組織を率いていなければ実体験も無いため、入門書を一読して全理論を吸収するのはほぼ不可能だ。

 

これで木っ端にされた経験があると、それが邪魔をして『入門オタク』というむず痒い病が拗れていく気しかしない。

 

しかし、せっかく門に入ったんだったら、さらなる勉強はしたいよね。

 

ってことで、僕個人がスムーズに進めた、『入門』→『標準や応用』へのルートを、手前味噌だがいくつか紹介しておこう。

 

まず、『伝え方が9割』という流行りの本がある。非常に強い力を持つコトバの"レシピ"が簡潔にまとめられており、読んだその日からマジで実践できる。

ここにある教えを意識してタイトルを書くだけでも、ブログのアクセス数がハッキリ伸びるなど、まずそれだけで超実用的であり超オススメな名著。

 

しかし、恩恵は補完にもあった。以下のこれまた名著の教えが、すとんと腑に落ちるようになったのだ。

ぶっちゃけこっちは非常に分厚くてとっつきにくく、薦める人も多いけど自分には無理かなと、通読はしたが再読まではしていなかった。

 

しかし、『伝え方が9割』を読んだ後に読み返すと、『あ、これ、あの教えと同じことか!』とか、『ちょっと書き方に工夫してある!』と気付けるようになったのだ。

 

おかげで心理的バリアはすっかり消えて、取り組みやすさが大幅にアップ!しばらくはじっくり読み込んでみようと考えている。

 

また、逆のケースもある。度々紹介しているが、『サピエンス全史』は世界史・日本史・経済学などが網羅された、超骨太の教養書だ。

 これを読んだ後だと、日本史の教科書や世界史の参考書が、段違いに理解しやすくなったのだ。なぜ社会はそう展開していくのか、そのルーツがわかることは超強い。

 

ぶっちゃけ入門書のレベルでは全然ないのだが、読みやすさがそれを完全に帳消しにしている。結果入門レベルを勝手にコンプという、不思議な経験ができたわけで。

 

こういった風に、『名著』とされるゴッツイ本を選んだら、それの入門とされる本もセットで選ぶと、良い感じに補え合えるのではと感じている。

 

少しとりとめのないハナシになったが、今日はこの辺で。

 

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