精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

【小ネタ】『塾はメンツで生きている』

今日は完全な与太話である。

 

僕が勤める校舎のあるエリアが独特なのかもしれないが、この辺りは『実績』よりも『ブランド』の力が凄く強い

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もっと言えば、なんというか『文化』の一部になっている気がする。例えば〇〇中学校を目指すのであれば、とりあえずみんなあっこの塾に入る、みたいな。

 

上手くいくコミュニティの条件の一つ、『共通言語』が強く機能している一例だろう。正直、何となく以外の理由を聞いたことはあまりない。

 

ちなみにその塾から抜けてきた生徒に話を聞いたことがあるが、中身は結構なスパルタであり、楽しいかどうかで言えばそういうカラーではないのだという。

 

一度全員等しく叩きのめし、見どころのあるヤツが残ったり残されたり、というようなタイプだとか。ま、これ以上は脱線しすぎるので割愛。

 

ふと考えると、僕の地方で『上手くいっている(ように見える)』塾ほど、こういうブランディングに大成功している印象が強い。

 

今日はそういう『塾』のブランディングのお話である。

 

 

小さいのに繁盛している塾をたまに見る。良いところがあればすぐにでもパクりたい性分なので外から観察するが、特に変わったことをしている印象は無い。

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もちろん、苦戦している塾もたまに見る。こちらも種々雑多で、教える先生がバリバリに資格を持っているのにビジネスとして奮ってない例も、決して少なくはない。

 

それでも少ない情報を探りに探っていると、上手くいっているところは『ブランディング』に成功していることがよくわかった。しかもそれには短期と長期の2つがある。

 

まず、短期の話から。こちらは、各学校のインフルエンサーを押さえている場合だ。

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もちろん、一口にインフルエンサーといっても、その種類は様々だ。女子グループの中心とか、部活のキャプテンとか、単に人当たりが超いいとか、そんな。

 

これを一人押さえれば、そのコミュニティ全てを押さえることも可能になる。だからどうやって各学校のそれを取りに行くかは、どの校舎も考えることである。

 

・・・ちなみに、逆の話もある。あるインフルエンサーとそのコミュニティを押さえた結果、他の全生徒が敬遠してしまった例も存在するのだ。派閥ってヤツですな。

 

また、各校で問題児とされる生徒が入塾した場合もそうだ。「あいつがいるなら、止めとこう」という風評が広がれば、その年は色々諦め時となる。

 

しかし上手くいっている塾は、この見極めが非常に優れている。健全なコミュニティを持つ本物のインフルエンサーを獲得したら、周りも取り、全員すごく大切にする。

 

個人的には体験等の時点で『厄介かどうか』を見極めてそもそも入塾させていないのでは?という疑念もあるが、本当のところはどうなのか、調べても出てきそうにない。

 

続いて長期の話。こちらは、『文化レベル』でのブランディングに成功した場合だ。

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その校舎が信頼を生むためには、やはり実績と伝説はマストだ。絶対に欠かすことはできない。劣等生を有名校にぶち込んだ、とか。

 

そしてそれを継続させると、非常に強いブランドを生むことにとなる。それこそ、『理由なき選択』である。

 

『良いって聞くから何となく』『あの子も行くっていうから何となく』

 

これで選ばれる校舎は非常に強い。まず圧倒的に問い合わせ数が多くなるからだ。

 

そしてその中で特にできるヤツを『S級』みたいに選抜し、さらに実績を獲得していくと、その評判はガンガンと固まる。

 

そうやって塾は大きくなっていくのではなかろうか?

 

※ちなみにまずは地力でブランドを作り、選抜クラスで実績を高め、勝手に生徒が集まるサイクルを作った塾が各地方の大手になるというイメージを僕は持っている。

 

こういうのを考えると、やはり『塾はメンツで生きている』と言って良さそうだ。コミュニティ論の文脈で読み解ける何か。

 

インフルエンサーを抱えているか?顔役たる講師はいるか?実績は出せているか?希少性は存在するか?

 

楽しいだけでも成績が上がるだけでも勝てない。もっと新しいブランディングを見つけた者が勝つ。それが何かは、永遠の宿題ですな。

 

完全に与太話であったが、何かヒントになることが書けていれば嬉しい。では今日はこの辺で。

 

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