大体どこもそうだとは思うのだが、定期テストの前には単発で複数回、個別授業を追加で受け付けることがある。
ぶっちゃけ今は色々オーバースペックな講師が揃っているため、徹底して個別授業を押し、受講を受けて、彼ら彼女らに振り倒したいのが僕の思惑である。
・・・ただ、嬉し悲し、一番多いのは以下の但し書き条件である。
『先生がやるならやる~~~』
・・殺す気かよ!いやまぁ、ありがたい話ではあるんだけれど、物理的に無理なモノは無理である。しかしそう伝えると、
『じゃあ取らんし!』
と謎のマウントを取られてぶっちゃけめんどくさい。
大学生講師の層の厚さや、僕より凄い能力を持っていることを伝えても、生徒はマジで乗り気にならない。
ずっと不思議に思っていたが、たまたまある手を打ったら、その謎が少し解けたかもしれない。
ってことで完全に塾関係者向けの話だが、今日はそれをシェア致します。
お試し会を実施しましょう。
こないだ集団自習会みたいな感じで、テスト前に時間を取って生徒を呼ぶ機会があった。
ただ呼んだ後になって、別の生徒のどうにもならない振替が入り、パンク寸前!という事態になってしまい・・・。
しかし運がいいことに、とある大学生講師の手が同時に空き、補講給をつけるからとその自習室の監督をお願いしたのだ。
そこでのやり取りに驚いた。その講師がフレンドリーってのもあるのだが、最初は緊張していた生徒が次第に質問をするようになったのだ。
気付けば質問を一つ消化すれば別の手が挙がり、そっちもクリアしたらまた別の・・という感じで、その講師はすごく忙しそうだったのを覚えている。
その後別の授業のとき、改めて【対策授業】についてトークをしてみたのだが、今度は反応がハッキリ違った。
『あの先生が来るならいいかもなぁ~』
という風に、ある種のバリアが取れていたのだ。
人は無意識に『未知』を恐れるから、さっさとネタバレした方が反応が良いという話は本当にあちこちで読んできたことだったはずなのに・・・。気付けなかったぜ。
しかし偶然とは言え、このヒントが得られたのは大きい。これは再現性があるものなのか、ちょっと方々で試してみたいな。
ということで大学生講師をせっかく揃えたのに生徒がそれに抵抗を抱くときは、僕らから100回も200回も説明するより、お試しの場を用意した方が早そうである。
一番手頃なのは『集団自習の監督』だと思うが、別にその形式にこだわる必要もない。例えば個別授業の様子を頻繁にSNSにアップするのもまた一手だと思う。
実際、『授業の様子』を紹介した記事や写真はアクセス数が他のと比べても高い。ものによってはその差が『顕著』と言ってもいいほどにだ。
"革命のファンファーレ"にも書いてあったけど、『人はネタバレに反応する』はガチだ。
どうにも自分たちが推したいことと、顧客や生徒たちにギャップが見られるときは、意識してそれを『見せる』ような施策を打ってはどないでしょう。
では、短編ではありましたが今日はこの辺で。